病気(不治の病)の今と昔を比較しよう

  1. 今・昔

病気 の今昔

今と昔の病気を比べると、本当に医療の進化を感じます。昔は不治の病と恐れられた病気も、今では滅多に死に至ることもなく、日常診療においてはほぼ忘れられた病気もあります。昔はどんな病気が恐れられていたのでしょう。今と昔を比べてみました。

▼目次
1.偉人の共通点
2.「不治」と呼ばれた病
3.生涯かかり続ける病

病気

1.偉人の共通点

武田信玄、沖田総司、高杉晋作、石川啄木、樋口一葉、滝廉太郎。彼らに共通することが何か、皆さんはお分かりになりますか。

答えは結核です。結核で亡くなったとされる偉人たちです。結核は、戦後直後の昭和23年~25年において、日本の死因第一位だった病気です(厚生労働省しらべ)。その昔は「不治の病」とも言われ、発症した人はただ死を待つだけの恐ろしい病だったそうです。

2.「不治」と呼ばれた病

ハンセン病もまた、同じように不治の病と言われ、昔は病気に対する知識も薄く、法律により強制隔離されたこともありました。しかし、そんな病も医療の進化・公衆衛生の向上などにより、「不治の病」ではなくなりました。少し前までは、がんも不治の病のように言われていましたが、今では決して「不治」ではありません。思い返せば、昔「不治の病」と言われたものは、次々と「不治」ではなくなってきています。

3.生涯かかり続ける病

そんな中、遠い昔から今に至って尚、「不治の病」と言われているものがあります。「恋」です。恋は古今東西、「不治の病」です。
病と言うと、多くの方が悪いイメージを抱きます。しかし、病気の元となる細菌やウィルスは、全てが悪者ではありません。例えば、インフルエンザの予防接種。実は、予防接種はウィルスと戦ってくれる細菌やウィルスを体内に入れ込む行為です。
厚生労働省は65歳以上の方を対象に、「高齢者のインフルエンザは重症化することがあります」というリーフレットを作成して、予防接種を勧めています。一方、コンパスは65歳以上に限らず、改めて「恋」を心に接種することを推奨しています。

古意、濃い恋、来い。

恋をしていると、目に映るもの全てに優しくなれます。目に映らないもの全てを、信じられるようになります。新しい一年、心も身体も健康にお過ごしください。

この記事を動画で深掘り

コンパス視聴覚室「病気の今昔」


現在確認できている世界最古の感染症・天然痘から始まり、ペスト、インフルエンザ、結核、コレラ、そしてコロナと、歴史を振り返ると、人類は様々な感染症と戦い、それらを克服してきています。今回は、そんな人類と軌跡をまとめました。

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文字で楽しむ 動画「病気の今昔」

この記事は、「病気の今昔」をもっと深く掘り下げた内容で構成されています
トピックスは大きく三つ。

世界最古の病気とは。
感染症の歴史を振り返る。
積極的に罹患したい不治の病。

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まず最初のトピックス、世界最古の病気はなに?

この答えはですね、実は端的に申し上げますと
「まだ誰にもわからない」が正解です。

というのも、病気って言葉をゆるい意味で捉えると、その調査方法は現段階では、骨に残る跡か病原体からのDNAからしかエビデンスがとれません。

にもかかわらず、骨やDNAは化石記録にうまく保存されていない上、回収されたサンプルもごくわずか。また、ほとんどの病気は骨格に影響を与えないので、痕跡を確認することすら困難です。

したがって、世界最古の病気はまだ判明できていないのが現状なのですが、それでも恐竜の骨格から、肋骨に結核のような感染症の跡や腫瘍は確認されていますし、人類やその祖先においても、約200万年前のヒト科の祖先や150万年前のホモ・エレクトスからも、癌のような骨の腫瘍が発見されています。

さらに、50万年前のホモエレクトスの化石からは、結核のような感染症の病巣も確認されています。

感染症。

聞いただけでゾワっとする、恐ろしい病気のカテゴリーです。しかし、この感染症は生物の発生と共にあり、有史以前から近代までヒトの病気の大部分を占めてきた病気でもあるんです。

記録に残っている限りでは、最初の感染症は天然痘だと言われています。実に有史以来、およそ1万年前にはすでに人の病気だったようです。そして、この天然痘は高い死亡率を誇り、治癒しても瘢痕(あばた)を残すことから、世界中で不治の病、悪魔の病気と恐れられてきた代表的な感染症の一つです。

この天然痘による最古の死亡患者は、確認できる限りでは古代エジプトの第20王朝のファラオラムセス5世。紀元前1157年の話です。そしてそれ以降も天然痘は世界中で感染患者が続出。国家をつぶす勢いもあった病気でした。

しかし1796年、人類はこの天然痘へ対抗する最初の一歩を踏み出します。イギリスの医学者エドワード・ジェンナーが、牛痘の膿を接種した後は天然痘は発病しないことを突き止めるんです。そして、これにより人類初のワクチン・天然痘ワクチンが開発され、この牛痘接種、つまり種痘によって天然痘を予防する道が開かれます。

この種痘の実施は徐々に世界中に広まります。その結果、20世紀半ばごろには、先進国では天然痘が根絶され始めます。日本でも1955年の患者を最後に、天然痘は根絶されています。

そして、1958年、WHO(世界保健機関)の総会で「世界天然痘根絶計画」が可決され、その22年後のことです。1980年5月8日、ようやくWHOは天然痘ウィウルス根絶宣言。人類は初めてにして唯一、感染症の根絶に成功します。

ちなみに、この天然痘は日本でも多くの感染者が確認されていて、伊達政宗の右目の失明はそれが原因ですし、源実朝、豊臣秀頼、吉田松陰、夏目漱石も、天然痘により顔にあばたを残してました。

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次に古くからあることがわかっている感染症といえば、結核でしょう。かつては「不治の病」「死の病」と呼ばれた病気で、太古より存在する病気として知られています。

どれほど昔からあったのかというと、紀元前7000年頃の人骨から、結核痕跡は確認されています。日本でも、鳥取県鳥取市にある弥生時代の考古遺跡「青谷上寺地遺跡(あおやかみじち いせき)」で発掘された人骨から確認されています。さらに書物の記録としては、平安時代、清少納言が『枕草子』のなかで「胸の病」について書き記していて、紫式部の『源氏物語』でも紫の上が胸の病を患い、光源氏が悲しむさまが描かれています。

ところで、この結核が大流行したのは、産業革命後に「世界の工場」と呼ばれて繁栄したイギリスでした。そして、この最も繁栄を謳歌していたはずの1830年ころ、ロンドンでは5人に1人が結核で亡くなったといわれています。

日本ではどうだったのでしょう。日本では、結核による死亡者が最も多かったのは1918年です。このときは人口10万人あたり257人が亡くなっています。また、1935年から1950年までの15年間、日本の死亡原因の首位は結核でした。

しかし1943年、結核に効く抗生物質が開発され、結核は完治する病気となって一旦は患者は激減します。が、最近では「菌の逆襲」とも呼ばれていますが、抗生物質が効かない結核菌が発生し、日本においても感染者数は静かに増えています。

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さて、結核の次に記録に残っている古い感染症は、紀元前429年の「アテナイのペスト」です。

ペスト。

これも恐ろしい病気ですが、このアテナイのペストは、近年の研究ではペストではなく天然痘ではなかったのか、と言われています。ちなみに、このアテナイのペストが記録された紀元前429年の17年後、つまり紀元前412年には、「医学の父」と呼ばれたヒポクラテスがインフルエンザと思われる病気の大発生について記録しています、、、という話はおいといて、ペスト。

記録に残っている限りでは、最初のペストは542年から543年にかけて、ユスティニアヌス1世治下の東ローマ帝国、いわゆるビザンツ帝国で流行したペストです。流行の最盛期には、毎日5,000人から10,000人もの死亡者が出たと言われています。

最もペストで語られることが多いのは、14世紀のペストでしょうか。この、14世紀のヨーロッパで猛威をふるったペストは、感染すると2日ないし7日で発熱し、皮膚に黒紫色の斑点や腫瘍ができるところから「黒死病」と呼ばれていました。

そして、14世紀末まで3回の大流行と多くの小流行を繰り返したこの14世紀のペストは、正確な統計はありませんが、全世界で8500万人が死亡。イギリスやフランスでは過半数が死亡したと推定されています。

その後もペストは何度か世界で流行しますが、1894年、日本の医学者・北里柴三郎がとうとうペスト菌を発見。これにより有効な感染防止対策がなされ流行は減ります。しかし、それでもいまもペストの感染は続いています。2004-2015年では、世界で5万人以上が感染し、死亡者数は4千人を超えています。

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さて、その次に古くからある感染症と言えば、コレラでしょうか。コレラも、昔からある恐ろしい感染症です。最も古い記録は紀元前300年頃。そして、その特徴は感染力の強さにあって、これまでに7回のパンデミック、世界的流行が発生しています。

日本で最初に発生したコレラは江戸時代の「文政コレラ」。しかし、この時はまだ明確な名前がつけられておらず、のちにオランダ商人から「コレラ」という病名であることが伝えられ、それが転訛して「コロリ」や、当て字の「虎列刺」「虎狼狸」などのが広まっていきました。

現在では、予防には衛生改善と清潔な水へのアクセスが必要なことがわかってきており、衛生的な近代都市では感染がほぼ認められないものの、それでも全世界では年間28,800–130,000人の死者を出している恐ろしい病気です。

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天然痘、ペスト、インフルエンザ、結核、コレラ。
ウィルスによる感染症は他にもたくさんありますが、あらゆるウィルスが悪者というわけではありません。

例えば、インフルエンザの予防接種。あれって、実はインフルエンザウィルスと戦ってくれる別の細菌やウィルスを体内に入れ込む行為なんです。

そもそも、病気だって全部が人に悪影響を及ぼすわけではありません。人間は、とある病気にかからなければすぐに絶滅してしまいます。しかも、それは不治の病です。何でしょう。はい、その通りです。恋の病です。恋の病は文字通り不治の病ですが、その治らない病気に侵されなければ、確実に人間は滅びてしまいます。

ウィルスや病気の蔓延は、なかなか防ぎようがないと聞きます。インフルエンザ、コロナウィルス。いつかは解決できるのでしょうが、結核菌のように、人が成長したら、同じように成長するウィルスもあるようです。

であるなら、もしこの地球上から病がなくならないのであるなら、同じ病気でも恋の病が蔓延してほしい、そう祈るばかりです。

本、出しました。

当サイトで最も高い閲覧数を誇る「今昔」。
それをさらに掘り下げ、書き下ろしました。

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