お伽話 の今と昔を比較しよう

  1. 今・昔

お伽話 の今昔

今、お伽話の世界に異変が起きています。例えば「桃太郎」。実は、現代の桃太郎には家来は一人もいません。生き物はみんな対等だから、だそうです。しかし、お伽話が変わることは昔からよくあったことです。実際、昔の「桃太郎」は桃から生まれません。様々な事情から、桃から生まれることになったのです。今のお伽話は、昔のお伽話からどれほど変わってしまったのでしょう。今と昔を比べてみました。

▼目次
1.桃太郎といえば
2.これが今の「桃太郎」
3.世相が反映されるおとぎ話

お伽話 の今昔

1.桃太郎といえば

「桃太郎」といえば、大方こんな話を思い出すのではないでしょうか。
桃から生まれた桃太郎。鬼退治に出かけようと旅に出る。道中、イヌ、サル、キジに出会い、お婆さんからもらったキビ団子をあげて家来にする。鬼ヶ島で鬼退治に成功すると、鬼たちが奪った金品財宝を持ち帰り、お爺さんお婆さんと、いつまでも幸せに暮らしたとさ。
いかがでしょう。細部は違っても、たいていこんな感じかと思います。しかし今、この物語に異変が起きているのです。

2.これが今の「桃太郎」

実は、今の「桃太郎」に家来は一人も登場しません。いえ、イヌ、サル、キジは登場します。しかし、あくまで対等な「仲間」として登場します。決して「家来」ではありません。
きび団子も登場します。が、イヌ、サル、キジは、きび団子につられたわけではなく、自発的に鬼退治に参加します。鬼ヶ島までは、イヌとサルと桃太郎が交代で舟をこぎます。超過勤務を避けるためです。そして、鬼が奪った宝物も持ち帰りません。横領罪に問われるからです。ちゃんと全部を持ち主に返還します。

3.世相が反映されるおとぎ話

最近の世の中はどうなっとるんだ!そんな声が聞こえてきそうです。が、少し待ってください。実は、おとぎ話は時折変わっているのです。
「桃太郎」もその一つ。江戸時代に一般的だった桃太郎は、何と桃から生まれません。桃を食べて若返ったお爺さんとお婆さんとの間に、普通に生まれます。それが明治初期、子供への配慮の結果、桃から生まれるようになりました。
桃太郎に限りません。全ては時代に合わせて変化します。だから、今が「善」であるものも、いずれ「悪」になるかもしれません。ひょっとすると、芥川龍之介・著「桃太郎」のように、桃太郎が悪、鬼が善、という話が主流となる時代が来るかもしれません……くわばらくわばら。

 

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皆さんは今と昔で随分さまがわりした物語と言ったら、何を思い浮かべますか?私は「チビクロサンボ」です。日本では昭和28年に発売され、累計120万部を突破した名著です。しかし昭和63年、黒人への人種差別ではないかとの批判の高まりを受け、日本では一斉絶版に追い込まれます。

イギリスやアメリカでも同様の動きがありました。一時は黒人のイメージを向上させる本だと言って、図書館の推薦図書にまでなりました。しかし、1970年代以降に人種差別との関連性が指摘され始め、書店や図書館から消えてしまいます。

いまお話しした「チビクロサンボ」は、あくまで、昔は非常に人気だったのに、今ではほとんど見かけなくなったという事例ですが、そもそもこの世の中には、話の内容すら変わってしまった物語はがかなりたくさんあります。

それを今回は取り上げたいと思いっているのですが、まず最初にご紹介するのが、グリム童話の「赤ずきんちゃん」です。赤ずきんちゃんといったら、あらすじはこんな感じですよね。

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とあるところに、赤ずきんと呼ばれる女の子がいました。彼女はお使いを頼まれて、森の向こうのおばあさんの家へ向かいます。しかしその道すがら、一匹の狼に遭遇し、そそのかされて道草を食ってしまいます。

その間、狼は先回りをしておばあさんの家へ行き、家にいたおばあさんを食べてしまいます。そして、おばあさんの姿に化けて、赤ずきんちゃんの到来を待ち、赤ずきんちゃんが到着すると狼は彼女を食べてしまいます。

二人を食べた狼は満腹になって寝入ってしまうのですが、そこへ通りがかったのが漁師さんでした。彼は狼が二人を食べたことに気づき、狼の腹の中から二人を助け出します。

とまあ、我々が小さい頃の赤ずきんちゃんはこんな話だったのですが、今は若干異なります。子供の教育上よろしくないのか、狼はおばあさんも赤ずきんちゃんも食べません。ではどうするのかというと、、、私はこれを見た時は笑ってしまったものですが、、、クローゼットに監禁するんです。

もはや敵役が狼である理由すら見当たらないのですが、それが今の「赤ずきんちゃん」です。

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さてさて、二つ目は、桃太郎です。我々の知っている桃太郎はこんなお話です。

桃から生まれた桃太郎。鬼退治に出かけようと旅に出た道中、イヌ、サル、キジに出会い、お婆さんからもらったキビ団子をあげて家来にします。そして、鬼ヶ島で鬼退治に成功すると、鬼たちが奪った金品財宝を持ち帰り、お爺さんお婆さんといつまでも幸せに暮らしたとさ。めでたしめでたし。

という内容でしたね。

しかし、この物語にも異変が起きています。もう、設定からでたらめです。

まず、今の「桃太郎」に家来は一人も登場しません。いえ、イヌ、サル、キジは登場します。しかし、あくまで対等な「仲間」として登場します。決して「家来」ではありません。

では、桃太郎にとってのマストアイテム「きびだんご」はどうなっているのか。きび団子は確かに登場します。しかし、イヌ、サル、キジは、きび団子につられたわけではなく、自発的に鬼退治に参加します。何のためのきびだんごでしょう?という話ですが、とにかくそれが今の桃太郎です。

そして、この物語では法律問題を意識して随分と内容が改ざんされます。鬼ヶ島までは、イヌとサルと桃太郎が交代交代で舟をこぎます。超過勤務を避けるためです。そして、鬼が奪った宝物も持ち帰りません。横領罪に問われるからです。

いかがです?思わず笑ってしまいますよね。でもね、実はこれ、最近になって始まったことじゃないんです。おとぎ話は今までも時折変化しているんです。

まず、グリム童話。これが原作はめちゃめちゃホラーだというのは有名な話です。そして、実は先ほど紹介した桃太郎も、明治初期に話が大きく変わっているんです。

江戸時代の頃の桃太郎は、実は、川から流れてきた桃から桃太郎は生まれません。川から桃は流れてくるのですが、おじいさんとおばあさんは普通にそれを食べます。すると、二人は若返り、桃太郎は若返った二人の間に普通に生まれます。

しかし、それが明治初期、教育上の都合で川から流れてきた桃から直接生まれることになったんですね。

まあ、世の中そんなものなのかもしれません。とにかく何でも変わっていく。ひょっとするとこの先、日本の財産ともいうべき日本書紀にも変化が生まれ、イザナミは死んだのではなくクローゼットに隠れている、ということもありえますし、あるいは盲目の人に失礼だからと、あの名言「恋は人を盲目にし、結婚は視力を戻してくれる」も、この世から抹殺されてしまうかもしれません。

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いずれにせよ、物語は時代とともに変化します。そして、話が変わることは決して悪いことではありません。変化を受け入れ、新しい一歩を力強く踏み出したいものです。

年に1回しか会わないのなら、
30年も余命1ヶ月も同じ。親孝行、しよう。

親子の老後に安心したい方へ

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