もう騙されないぞ!特殊詐欺
警察官からキャッシュカードや暗証番号を求められたら、詐欺
平成30年1月1日から2月28日の二ヶ月間で発生した特殊詐欺は、認知件数28件(およそ2日に1件)、被害額は約4,500万円、1件あたりの被害額は約160万円にも上ります。ここでは、実際に起きた事例とともに、その対策をご紹介します。詐欺は身近な所で起きています。ぜひ、皆さん一丸となって、特殊詐欺撲滅三ない運動+1に取り組んでいきましょう。
特殊詐欺 2018年1月-2月の事例
▼目次
1.【事例1】いま気をつけたい詐欺「警察官騙り」
1-1.手口
1-2.対策法
2.【事例2】 被害額 200万円「息子騙り」
2-1.手口
2-2.対策法
特殊詐欺撲滅 三ない運動+1
「渡さない!」「払わない!」「電話に出ない!」「振り込ませない!」
1.【事例1】いま気をつけたい詐欺「警察官騙り」
1-1.手口
平成30年2月22日、松本市内居住の80歳代女性被害者宅に、警察を名乗る男から電話がありました。
「あなたの口座から現金が下ろされています。お金は国から弁償されます。新しいカードを月曜日に送りますので、今からあなたのカードを受け取りに行きます」
電話でそう言われた被害者は、その後、自宅に来た自称・警察官にキャッシュカードを一枚手渡してしまいました。
1-2.対策:警察官騙りへの被害防止対策
① 警察官が犯罪捜査等に関して、個人のカード類を預かったり、暗証番号を聞き取るようなことはありません。このような要求があっても絶対に応じることなく、警察に通報してください。
② カード類の手続き等については、決して一人で判断せず、必ず家族や警察などに相談しましょう。
③ ナンバーディスプレイや留守電機能付き電話機を利用して、知らない番号からの電話には対応しないようにしましょう。
2.【事例2】被害額 200万円「息子騙り」
2-1.手口
平成30年1月18日、長野市内居住の80歳代男性被害者宅に、息子を名乗る男から電話が入りました。
「のどに腫瘍ができ、今病院にいる」
その後しばらくして、再び息子を名乗る男から電話があります。
「どうやらこの病院で財布を失くしてしまった。その財布には会社のカードが入っていて、実は今日中に、そのカードを使って1,200万円を支払わなければならない。だから今、上司が必至で金策に走っている」
さらにそれから後今度は、息子の上司を名乗る男から被害者に電話がかかってきます。
「私の親族から1,000万円は集まりました。残りの200万円はそちらでお願いできませんか」
そして、被害者はその話を信用し、長野市内の路上にて、上司を名乗る男に現金200万円を手渡してしまいました。
2-2.対策:息子騙りへの被害防止対策
① 電話を受けたら冷静になって、すぐに息子や親族の元の電話番号に連絡して確認しましょう。
② 現金を用意する前に、必ず家族や警察に相談しましょう。
- 取材協力 -
長野県警察本部
生活安全企画課 特殊詐欺抑止対策室長
丸山 鹿夫 氏
特殊詐欺に関する情報:https://www.pref.nagano.lg.jp/police/jikenjiko/tokushu/teguchi.html