還付金等詐欺には気を付けよう

  1. 特殊詐欺 事例

もう騙されないぞ!特殊詐欺
還付金等詐欺には気を付けよう

 
平成31年1月1日から令和元年8月31日の八ヶ月間で発生した特殊詐欺は、認知件数86件、被害総額はおよそ1億8千万円です。その内、オレオレ詐欺と架空請求詐欺の二つの手口の合計は認知件数の79%を占め、さらに被害者の約8割は60歳以上です。

事例を学び、被害防止3本柱を徹底すれば、騙されることはなくなります。一丸となって長野県から特殊詐欺を撲滅させましょう。

 

▼目次
1.市役所職員などを騙る「還付金等詐欺」
2.息子等の親族を装う「オレオレ詐欺」
3.被害防止対策

 
還付金

1.市役所職員などを騙る「還付金等詐欺」

令和元年8月上旬、長野市内居住の60歳代女性被害者宅に市役所職員を名乗る男から電話がありました。
「昨年書類を送っている件ですが、保険金を払いすぎているので返金があります」
「どこの銀行口座がありますか」
 そして、続けて、金融機関のコールセンター職員を名乗る男から、
「口座にはどのくらい残高がありますか」
「近くにATMはありますか」
などと電話で言われ、被害者は男に指示された長野市内のドラッグストアへ行き、男と携帯電話で話しながら、指示通りにATMを操作しました。
その後、被害者が家族に相談し、他人名義の口座に約99万円を振り込んだことが分かり、被害に気付きました。

2.息子等の親族を装う「オレオレ詐欺」

令和元年7月12日、松本市内居住の80歳代女性被害者宅に息子を装う男から電話がありました。
「熱っぽくて病院に来ているのだが、席を離れた隙に書類などが入ったバッグを盗まれた」
「書類がないと困る。仲間と仮想通貨をやっていて、僕が換金する当番だったけど、その書類がないと換金できない。仲間が僕を疑っている。仲間に払うために130万円を貸して欲しい」
などと電話で言われ、被害者は男の指示に従い埼玉県まで赴き、埼玉県内の駅付近の路上にて、会計事務所の職員を装う男に現金130万円を手渡しました。
その後、被害者が家族に確認し、被害に気付きました。

3.被害防止対策

①犯人からの電話を受けないために、常時留守番電話に設定するとともに、ナンバーディスプレー機能、迷惑電話対策機器を活用して、知らない番号や非通知の電話には出ない。
②お金やキャッシュカードの話が出たら詐欺を疑い、一人で判断することなく、家族や警察(110番)に相談する。
③還付金名目でお金を返還すると言われても、ATMでの手続きは絶対にしない。
④例え市役所職員や金融機関職員を名乗っても、知らない人にお金やキャッシュカードを絶対に渡さない。
⑤日頃から家族とのコミュニケーションを図り、「家族の絆」で特殊詐欺を未然に防ぐ。

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