もう騙されないぞ!特殊詐欺
預貯金詐欺には気を付けよう
令和2年1月1日から令和2年2月29日の2ヶ月間で発生した特殊詐欺は、認知件数29件、被害総額はおよそ4,400万円です。その内、預貯金詐欺と架空料金請求詐欺の二つの手口の合計は認知件数の8割以上を占め、さらに被害者の約9割は60歳以上です。また、キャッシュカードを狙った被害が増加しており、被害件数の半数以上を占めています。
事例を学んで被害防止3本柱を徹底し、一丸となって長野県から特殊詐欺を撲滅させましょう。
▼目次
1. 金融機関職員を騙る「預貯金詐欺」
2. 未納料金請求を装う「架空料金請求詐欺」
1. 金融機関職員を騙る「預貯金詐欺」
令和2年2月20日、塩尻市内居住の80歳代男性被害者宅に市役所職員を名乗る男から電話があり、
「市に支払ったお金の一部が過払いになっている」
「過払い分のお金を返還したい」
さらに、金融機関職員を名乗る男から、
「キャッシュカードを使っているか」
「令和になって使っていないカードは使えない」
「銀行でキャッシュカードを処分するため、今日中に職員が伺う」
などと言われ、被害者は、自宅へ来た女にキャッシュカード1枚を手渡しました。
その後、被害者が金融機関に相談し、被害に気付きました。
【被害防止対策】
①自宅の電話を留守番電話に設定する。
②他人にキャッシュカードや通帳は渡さない。
③キャッシュカードの暗証番号は、他人に教えない。
④不審な電話があったら警察(#9110)に相談する。
2. 未納料金請求を装う「架空料金請求詐欺」
令和2年2月17日、木曽郡内居住の80歳代男性被害者宅に
「購入した健康食品の未納がある」
「裁判になるかもしれない」
「調達金が必要」
「全額返します」
などと言われ、現金を箱に入れ、宅急便で東京都内の個人宅に4回に分けて合計二百万円を送り、その後も、
「郵便局の監査があり口座が凍結される」
などと言われ、四百万円を同個人宅へ送りました。
その後、被害者が娘に相談し、被害に気付きました。
【被害防止対策】
①身に覚えのない料金請求のハガキや封書に記載された連絡先には電話をしない。
②お金に関する不審な電話があったら警察(#9110)に相談する。
- 取材協力 -
長野県警察本部
生活安全企画課
特殊詐欺抑止対策室長
新井 美雪 氏
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/anshin/tokusyu/index.html