もう騙されないぞ!特殊詐欺
キャッシュカードは他人に絶対渡さない
昨年、平成30年の一年間で発生した特殊詐欺は、認知件数140件、被害総額は約3億9,000万円、1件あたりの被害額は276万円です。その内、オレオレ詐欺と架空請求詐欺の二つの手口の合計は認知件数の89%を占め、さらに被害者の約7割は60歳以上です。
また、平成31年1月1日から2月28日の二ヶ月間で発生した特殊詐欺は、認知件数16件、被害額は6,400万円以上です。その内、オレオレ詐欺と架空請求詐欺の二つの手口の合計は認知件数の75%を占め、さらに被害者の約6割は60歳以上です。
事例を学び、被害防止3本柱を徹底すれば、騙されることはなくなります。一丸となって長野県から特殊詐欺を撲滅させましょう。
▼目次
1.被害続出 キャッシュカード窃取
1-1.事例1
1-2.事例2
1-3.被害防止対策
1.被害続出
キャッシュカード窃取
平成31年2月22日、松本市内で2件のキャッシュカードの窃取被害が発生しました。
1-1.事例1
被害に遭われたのは60歳代女性です。
まずは、被害者宅に家電量販店の従業員を装う男から電話がありました。
「あなたのカードが不正に使われています」「預金保険機構から連絡がいきます」
などと言われ、その後、預金保険機構の職員等を名乗る男から電話がありました。
「キャッシュカードが不正に使われているので、持っているキャッシュカードを全て回収し、廃棄します」「預金保険機構の者が受け取りに行きますのでカードを封筒に入れて待っていてください」
などと言われ、被害者は自宅に来た預金保険機構の職員を名乗る男にキャッシュカード5枚を手渡してしまいました。
1-2.事例2
被害者は80歳代女性です。
こちらにも家電量販店の従業員を装う男から
「あなたのカードが勝手に使われているかもしれない」
などという電話がありました。その時に、
「カードを作った覚えがない」
と伝えると
「もう一度調べてみます」「調べた結果を連絡します」
などと言われました。
そしてその後、預金銀行保険機構を名乗る男から
「あなたのキャッシュカードは古いので作り直した方が安全です」「今から担当者が伺いますので、その者にキャッシュカードを渡してください」
などと言われ、被害者は自宅に来た預金銀行保険機構を装う男にキャッシュカード2枚を手渡してしまいました。
両名とも、キャッシュカードを手渡した後に警察へ相談し、被害に気付きました。
1-3.被害防止対策
①自宅の電話を留守番電話に設定する。
②キャッシュカードの暗証番号は絶対に教えない。
③たとえ警察官や銀行協会職員等を名乗っていても、キャッシュカードを預かるなどと言われたら、警察に通報(110番)しましょう。
- 取材協力 -
長野県警察本部
生活安全企画課 補佐課長
水井 武文 氏
特殊詐欺に関する情報:https://www.pref.nagano.lg.jp/police/jikenjiko/tokushu/teguchi.html