仕事 の今昔
今ある人間の仕事のおよそ半分を、AIが奪ってしまう。そう予想するのは、とある有名大学の教授です。彼によれば、この10年で人間の仕事はとても大きく変わるそうです。が、それは今に始まったことではありません。昔は立派な仕事だったものも、今ではなくなってしまったものは多くあります。時代により、どれほど仕事は変わったのでしょう。仕事の今と昔を比べてみました。
▼目次
1.バーテンダーがいなくなる?
2.今はもうない昔の仕事
3.これからの時代に必要とされる人
1.バーテンダーがいなくなる?
バーテンダーの仕事がコンピューターに代わられる確率、77%。そんな論文が話題となった英国オックスフォード大学のオズボーンズ准教授。彼によると、「銀行の融資担当者」「苦情処理・調査担当者」などの仕事は、この10年でなくなるそうです。また、702種類の職種を分析した結果、実に47%の仕事がコンピュータ化される可能性が高いと結論づけています。とても寂しい話です。しかし、過去にもそのようなことは多々ありました。
2.今はもうない昔の仕事
現代では自動で立てられるボウリングのピン。もちろん機械がなかった時代には、人間が手で立てていました。
電球や電気が普及していなかった時代、街頭は「ガス灯」でした。そのため、それに火をつけるという仕事は欠かせませんでした。
目覚まし時計がなかった時代に活躍した目覚まし人や、電話交換手も、今ではすっかりなくなった職種です。
そして当然のことですが、社会が必要とする仕事が変わるたび、社会が求める人物像も変わりました。
3.これからの時代に必要とされる人
何かがなくなることは寂しいことです。しかし、何の理由もなく物事はなくなりません。そしてたいていの場合、何かが失くなる時は何かが生まれているものです。これから先、コンピュータやロボットは、ますます私たちの生活に入り込んでくることでしょう。これは本当に素晴しいことです。コンピュータ化が進めば進むほど、必要とされるのは「コンピュータができないことができる人」です。つまり人間味のある人間です。考えただけでもワクワクしませんか。より自分らしく生きることが求められるのです。そんな時代は、もうすぐそこまで来ています。ぜひ皆さん、自分らしさを自分らしい方法で伸ばしていきましょう。
この記事を動画で深掘り
コンパス視聴覚室「仕事の今昔」
仕事は時代に応じてとても大きく変化しています。昔はとても重要で稼げた仕事も、今ではなくなってしまったものも少なくありません。そこで今回は、今となっては見かけなくなった仕事を集めてみました。え?それを昔は人間がやっていたの?そんな驚きがいくつも発見できると思いますよ!
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おまけ
文字で楽しむ 動画「仕事の今昔」
ここ数年、時代の変化が激しかったこともあって、仕事は随分変わりました。
特に営業スタイルの変化は目まぐるしく、本当に昔と随分様変わりしました。
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かつての営業は「御用聞き型」が主流でした。顧客のニーズに素早く、正確に答えることが営業の使命で、素直で愛嬌のある、可愛がられるタイプが活躍していました。
そこからワンステップ上がり登場したのが「提案型営業」です。マーケットが成熟して競合商品が増えてくると、どうしても他社に打ち勝つ提案力が求められるようになります。そこで、業界知識が豊富で、競合との比較や強みをプレゼンできる人材が活躍するようになります。
次に登場したのが、「ソリューション型」いわゆる「課題解決型営業」です。顧客の課題に対し、自社の商材を解決策に含み提案する営業です。この時、営業と顧客の関係は良き相談相手と表現できます。
そして、「イノベーション型」いわゆる「啓発営業」が登場します。顧客がまだ気づいていない課題を提案し、解決策を提示する営業です。コンサルタント的な役割を担うと言ってもいいでしょう。
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しかし、世の中は営業スタイルが変わっただけではありません。仕事自体が変わりつつあります。例えば、最近はガソリンスタンドの減少に伴い、給油スタッフという仕事がなくなりつつあります。
レジも自動化が進み、セルフレジを導入するお店もちらほら見かけるようになりました。
それでも、オックスフォード大学のオズボーン准教授に言わせれば、それはまだまだ序章です。いわく、今ある仕事の702業種のうち、何と42%もの仕事がなくなってしまうらしいのです。
その理由はAI、人工知能です。このAiの普及により、例えばバーデンダーの仕事がコンピューターに取って代わられる確率は、なんと77%にも登るそうです。え?バーテンダーが人じゃなくてロボットになる?にわかには信じがたい話ですが、准教授はそのほか、なくなる仕事として次のようなものをあげています。
銀行の融資の担当者
スポーツの審判
不動産ブローカー
レストランの案内係
動物のブリーダー
電話オペレーター
カジノのディーラー
ネイリスト
また、オズボーン准教授以外にも、アメリカのとある大手IT企業の会長は2016年、今の小学生のおよそ65%が、今の時点で存在しない職業に就くだろうと発表し、今ある仕事が次から次へとなくなることを示唆しています。
しかし、こうした仕事の変化は昔にもありました。
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例えば、今ではなくなった仕事の一つに、時報係があります。文字通り今が何時かを教えてくれる職業です。都市圏では正午の時間を大砲の空砲で知らせていたようですが、それが「お昼のドン」と呼ばれていたため、半日で仕事や学校から帰ることを「半ドン」というようになったそうです。
活弁士、正式には活動写真弁士という職業もなくなってしまった仕事です。
今では考えられないかもしれませんが、昔の映画は白黒で、なおかつ音声がありませんでした。そのため、映画のナレーションやセリフを傍で喋る人がいたのですが、それが活弁士です。映画館によっては映画館所属の楽団もいたりして、考えようによってはスペシャル贅沢な娯楽ですよね。
そして、ボーリング場にも今はなくなった仕事が存在しました。何か。それはボーリングのピンを立てる仕事です。実は、昔は機械がなかったから、ボーリングのピンは人間が手で並べていました。
他にも、電気が普及していなかった時代には、街頭の灯りは「ガス灯」でしたから、それに火をつけるという仕事は欠かせませんでしたし、目覚まし時計がなかった時代に活躍した目覚まし人や、電話交換手も、今ではすっかりなくなった職種です。
ところで、なくなった職業が数多くあることはわかりましたが、そもそも世界最古の職業ってなんでしょう。それらは今でもあるのでしょうか。
これについては、実は諸説あって何が正しいのかは断言できません。ただ、世界最古の職業は「聖職者」または「占い師」と言う人は少なくありません。実際、日本においては邪馬台国の卑弥呼は占い師でしたし、世界に目を向ければ、聖職者はキリスト教などにおいては非常に重要な仕事でした。
あるいは、世界最古の職業は売春婦、という人もいます。
古代メソポタミアの巫女は、神の活力を授けるために性交渉を行う風習があったと言われています。そして、宗教上の儀式として神聖な売春を行う彼女たちは、「神聖娼婦」と呼ばれていたそうです。
さて、では反対に、最近生まれた仕事といえばなんでしょう。そうですね。その代表格はユーチューバーでしょうか。今の小学生に聞くと、必ずと言っていいほど3本の指に入る人気な職業のようです。ちなみに私もこうしてユーチューブのチャンネルを開設したのですから、ユーチューバーの端くれなのでしょうか。
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というわけで、今後はコンピューターやロボットは、ますます私たちの生活に入り込んでくるはずです。そして、コンピューターができる仕事は、ますます人はやらなくなるので、今の現場ではどんどん人の手が不要になることでしょう。
でも、これってとてもいいことだと思いませんか。
今まではコンピューターのように正確さやスピードばかりが求められることもありました。しかし、これからはそういった仕事はコンピューターがやってくれます。
我々はより自分らしく、人間らしく生きて、コンピューターができない人間ならではの仕事に取り組めばいいんです。
Aiの進化により、人間らしさという真価が問われる。
こういったことかな、と思っています。ぜひ皆さん、自分らしさを、自分らしい方法で伸ばしていきましょう。
私も頑張ります。