エンディングノートと財産 ・介護の関係
〜エンディングノートはこう使え!〜
エンディングノートと財産 ・介護の関係はとても密接です。エンディングノートを書くのは、争続を防ぎ、残された家族を守るためでもありますが、実は何より自分のために書くものなのです。自分の積み上げた財産はこうしてほしい。介護はこうしてほしい。そんな要望を書き残すものなのです……口頭では、人は忘れてしまうから。
◇ 口で伝わるのは、全体の7%
万が一介護が必要となった場合どうするか。ご家族に自分の考えを書き残すには、エンディングノートが最適です。口で想いを伝えることも重要ですが、スピーチの力は自分が思っているほど強くありません。
メラビアンの法則をご存知でしょうか。自分の行動が他人にどのように影響を及ぼすか、というものですが、聴覚情報(口調などの話し方)が38%、視覚情報(見た目)が55%を占める一方、言語情報(話し言葉)はたった7%という割合です。実は、口で伝わるのは全体のたった7%なのです。
◇ エンディングノートの重要性
ですから、大切なことは必ず書き残しておきましょう。文字にすることで、あなたの想いは必ず正確に伝わりますし、自分の考えを文章化することで、「あれ、私はこんな風に思っていたんだ」など、素直な自分も発見できます。特に、介護については文章化することがとても重要です。介護は誰かのお世話になることです。本当は自分が何を望んでいるのか。ぜひ素直に書きましょう。
◇ 財産と介護とエンディングノート
多くの方が「家族に負担をかけたくない」と、そう思われていることでしょう。しかし、介護には経済的負担も伴います。ですから、どれほどの財産が自分にあるのかを把握することは、介護が必要になった際どうしても重要になってきます。
前回のコンパスにて、「貯金・金庫・有価証券」、そして「不動産」や「保険」などについて記載しました。どの程度の財産が自分にあって、どんな介護が現実的に望めるのか。前号コンパスを参考に、ぜひエンディングノートを使って将来を描いてみてください。
- 記事 -
A and A 株式会社
嶋田 加代子 氏
ホームページ:http://www.aanda.tokyo
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① 終活を始めて、お金と暮らしの計画を立てよう
② なぜ、エンディングノートは書いた方が良いのか
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