守るべき家 の在り方・家族の在り方

守るべき家 の在り方・家族の在り方

 
「家」を尊重した戦前と「個人」を尊重する現在。どのような変化があり、また、今後の高齢化社会とどの様に向き合っていくべきか、お話しを伺ってきました。

守るべき家
 

◇ 変化した家族の絆

戦前は家長制度により家の在り方は決められていました。戸主権をもつ長男が「家」を単独相続して家族を養い、その他の家族は家長に服従していました。家族の絆が強く、家が個人より優位に立つ時代でした。しかし、戦後の民法改正により家長制度は崩壊、家族形態は夫婦を中心とした核家族へと変遷しました。家より個人が尊重されるようになったのです。核家族は封建的家長制度とは異なり、平等で自由です。そのため、核家族化は高度成長期を通して急速に進みました。しかし、あれから約半世紀。普遍的かつ基本的家族形態として、あれほど支持されていた核家族が、いま大きな問題になっています。
 

◇ なぜ、 独居老人が生まれるのか

戦前の家長制度においては、大家族で生活するのが普通だったため、ほとんどの人は、生活基盤は保障されていました。しかし、核家族にはそれがありません。「仲の良い夫婦に、家族思いの子供」という家庭でも、いずれ子供は独立し、いずれ夫婦は死別します。核家族の夫婦は、どちらかが独りで暮らす運命にあるのです。言い換えれば、核家族の行き着く先は、独居老人なのです。
 

◇ 今ある元気を 将来のために使ってみる

もちろん、高齢者の一人暮らしを全て否定するわけではありません。しかし、政府は平成22年、「死後、長期間放置されるような悲惨な孤立死は、人間の尊厳を損なうものであり、また、死者の親族、近隣住人や家主などに心理的な衝撃や経済的な負担を与えることから、孤立死を、生存中の孤立状態が死によって表面化したものとして捉え、生きている間の孤立状態への対応を迫る問題として受け止めることが必要である」との旨を閣議決定しています。
高齢者の社会的孤立は大きな社会問題なのです。だからこそ、今を生きている私たちは、この問題を直視する必要があります。そのためにも、今ある元気を将来の為に使ってはいかがでしょう。少しの勇気と知恵をもって、今がライフプランを考えてみる時だと思うのですが。

 
- 取材協力 -
一般社団法人 「ささやかなお葬式を考える会」
全国相続協会相続支援センター松本新町 仏事 相続 相談室
蔵エンタープライズ
代表 板倉 富男 氏

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