我が家を終の棲家に!知っておきたいリフォーム術
最近では終活と同様、終の棲家(ついのすみか)という言葉をよく耳にするようになりました。皆さんは、終の住処をどこにお考えですか。介護施設や老人ホームも多様化していますが、やはり住み慣れた我が家を「終の棲家」にしたいとお考えですか。そんな方のために、今回は「終の棲家」をテーマに、リフォームについて考えてみます。
1.終の棲家を決める適齢期は?
2.終の棲家を自宅にするために
3.リフォームが助成金や減税の対象に
1.終の棲家を決める適齢期は?
終の住処について考えるのはいつが最適でしょう。多くの方は、ただ漠然と「まだ早い」と思われいることでしょう。しかし、75歳を迎えるまでには判断しておいた方が良さそうです。平成28年の厚生労働省の調べでは、要介護認定を受けている割合は、65歳から74歳までは3%以下にも関わらず、75歳以上になると23.5%(およそ4人に一人)と一気に高まります。そして、認定される要因で一番多いのは、実は認知症だからです。
2.終の棲家を自宅にするために
終の住処を自宅に。そうお考えの方は少なくありません。しかし、築何十年もの自宅を、何も手を加えずに今後も生活していくのは現実的ではありません。例えば、今は気にならない敷居の段差でも、身体機能や認知機能が低下することによりつまづく恐れがあります。ですから、段差をなくす、手すりを設ける、引戸にする、廊下をなくす(もしくは、廊下を広くする)、床材の滑り止め対策などのリフォームが必要となります。また、断熱性能を上げることにより、ヒートショックなど不慮の事故を防ぐことも必要です。現在は交通事故より、家の中で不慮の事故により亡くなる方が多い時代です。住み慣れているから、と安心していると、後悔することが多々あります。
終の住処を自宅に選ぶなら、早い段階から老後に備えた快適な空間づくりに取り組みましょう。
3.リフォームが助成金や減税の対象に
リフォームをお考えの際は、同時に助成金についての情報も仕入れるとよいでしょう。例えば、平成30年の長野県では、省エネルギー化やバリアフリー化が対象となる「環境配慮型住宅助成金」がありました。その他にも、65歳以上で要介護認定もしくは要支援認定を受けている方が、ある一定の条件をクリアしてバリアフリー改修工事を行った場合、翌年度1年分に限り、固定資産税の税額(1戸当たり100㎡相当分に限る)の1/3が減額、等があります。
ただし、助成金は年度によって内容が変わります。詳しくはお近くの工務店さんなどに相談してみてください。