湿気 は住まいと健康の害敵

  1. 住まい

湿気 は住まいと健康の害敵

~ 住まいについて考える ~
 
多くの人が不快に思うものの一つ「湿気」。実際ほとんどの方は、湿気に困った経験をお持ちのことでしょう。そこで今回は松本市の工務店「優プラン」さんに、湿気の原因と対策についてお伺いしてきました。
 

◇ 暮らしの大敵「湿気」

何か暑い。何か過ごしづらい。その「何か」の正体は、大抵の場合「湿気」です。ただ暑いだけでは、不快指数は上がりません。しかし、換気が充分に機能していないと、部屋の湿度や不快指数は上昇します。そして、湿気は場合によっては壁の中に侵入して壁内結露の原因となり、さらにカビを発生させ、気管支喘息や咳、かゆみなどの健康被害を引き起こします。

 

◇ 換気が重要

夏場には暖かい空気が二階にこもり、寝室は暑くなりがちです。これは暖かい空気が上昇する特徴を持つからなのですが、熱がこもる理由はもう一つあります。それは空気の滞留です。換気不足により古い空気が排出できていないから、暑くて湿った空気がいつまでも残り、例えば寝室に入った瞬間「もわっ」となるのです。しかし、換気だけで空気の滞留を防ぎ、湿度を低減できるかと言えば実はそうとも限りません。なぜなら、換気は気密性と密接に関係するからです。

 

◇ 気密も重要

気密性が低い家とは、隙間が多い家です。そして、隙間があれば外から湿気が入ってきますし、冬には冷たい風が入ってきます。ですから、気密性が低い家とは、夏に蒸し暑く冬に寒い家、ということになります。ちなみに、築年数が古い家には、必ずと言っていいほど隙間はあります。そもそも、施工業者によっては新築でも隙間は意外に大きい場合があります。例えば、壁と床の間や浴室と脱衣室の壁、あるいは押入れやコンセント周りは隙間が残りやすい場所です。そして、隙間が多い家(気密性の低い家)は、仮に部分的にリフォームをしても、思ったほど効果が得られないケースがあります。隙間から好ましくない空気が流れてきて、影響を受けてしまうからです。ですから、見た目を良くするだけではなくどんな施工をするかが非常に大切になってきます。
 
人生100年時代です。住まいの隙間から快適さや健康寿命を逃さないためにも、この機会に是非、私たち工務店と住まいについて考えてみませんか。

 
- 取材協力 -
株式会社 優プラン
http://www.you-plan.biz
代表取締役
松中 広一 氏

 
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前話 空気汚染から始まるアレルギー対策
次話 「ヒートショック」から身を守る方法
 
① 二世帯住宅のイイところ
② より良い住まいを求めて
③ 家と時間について考える
④ 二世帯住宅を考える
⑤ 「夏を旨とする家づくり」から「冬を旨とする家づくり」へ
⑥ 家の外より中が怖い現代
⑦ 補助金の種類は、非常に多い!
⑧ 熟年離婚を防ぐ家
⑨ 暖の取り方の変遷
⑩ 家づくりから始める健康
⑪ 既存不適格住宅から脱出!補助金で明るい生活
⑫ 二世帯住宅への住み替えを試算してみよう
⑬ 窓から始める暖かな家づくり
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