葬儀のカタチ
遺された人に負担をかけたくない。そう思う方は多いようです。が、反対に、あなたが送る立場なら、どうでしょう。どうすれば大切な方を希望通りお送りできると思いますか。冠婚葬祭事業を展開する株式会社博善社の宮地さんに伺ってきました。
◇ エンディングノートは誰のためにあるのか
お葬式に対する希望を聞いておきたい。そういう方は大勢います。しかし、大切な方に「エンディングノートを書いて」と言うことには抵抗がある。そんな声も聞きます。ただ、いずれにせよ、エンディングノートは、あなたやあなたの大切な方だけのものではありません。あなたの大切な方をお送りする「全ての人」のためのノートでもあります。
◇ エンディングノートで大切なこと
葬儀には誰を呼べばよいか。そんな質問はなかなかできないものです。しかし、それを知らなければ、いざ、という時に必ず慌ててしまいます。ですから、私たちはエンディングノートの活用を勧めています。家族のこと、仕事のこと、お世話になった人のこと。大切な方に話を聞けば、きっとどなたにお声がけすべきかは見えてきます。大切なことは、あなたの大切な方と一緒に考えたり、話し合ったり、そんな時間を創ることです。ぜひエンディングノートで振り返ってみてください。一方で、趣味や好きな食べ物、好きな場所など、ご自身について書いておくこともお勧めします。というのも、こうした情報は戒名を授かる際に非情に有用だからです。大切な方の生き様を後世に残す意も込めて綴ってみましょう。
◇ 知っておきたい使い方
エンディングノートは急いで書く必要はありません。むしろ可能な限り時間をかけましょう。また、ページ順に記入する必要もありません。書きたいところから書きましょう。最近では、エンディングノートも色々な種類があるようです。ただ、どんなものを選ぶにせよ、大切なことは同じです。大切な方と、その方の人生を共有する時間を創ることです。私たちも、相談会にいらした方には無料で差しあげています。エンディングノートを使って、ぜひ大切な方と一緒に考えたり、話し合ったり、そんな大切な時間をお過ごしください。
- 取材協力 -
株式会社 博善社
渉外部 部長
宮地 秀幸 氏
ホームページ:http://www.hakuzengroup.com/sougi/