【クリーニング店直伝】着心地を良くする 夏の洗濯 術
夏は冬より汗をかきますが、夏の洗濯と冬の洗濯は同じでよいのでしょうか。冬と同じように洗っていても、汚れはきちんと落ちるのでしょうか。ラッコのマークでお馴染みの巴屋さんに 夏の洗濯 術について教わってきました。
▼目次
1.夏は冬より汚くなる
2.クリーニング店の洗浄力が高い理由
3.綺麗になると気心地が変わる
1.夏は冬より汚くなる
汚れには大きく2種類あります。「自分の体から付く汚れ」と「外から付く汚れ」です。自分の体から付く汚れとは、皮脂と呼ばれる皮膚から出る油や垢、汗です。外から付く汚れは空気中のゴミや排気ガス、食べこぼしなどです。そして、夏は冬より汗の量が増え、汗により衣類が湿ると、汚れが一層吸着しやすくなります。細菌も繁殖しやすくなります。そのため、衣類は冬より夏の方が汚くなるのです。
2.クリーニング店の洗浄力が高い理由
冬より汚れる夏の衣類を、冬と同じように家庭で洗濯してもすっかりは綺麗になりません。落としきれなかった汚れは蓄積され、生地の奥までどんどん浸透します。そして、汗や皮脂汚れで衣類は黄ばみ、大気中の汚れにより黒ずみます。気心地も悪くなります。そこでお試しいただきたいのが「お湯洗い」です。基本的に体からでる汚れは、人間の体温以上のお湯でなければ落ちません。実際、私たち巴屋ではお湯を使って洗濯をしています。「お湯で洗濯」。実は、それがクリーニング店の洗浄力が高い理由の一つなのです。
3.綺麗になると気心地が変わる
何度も着ていると、知らず知らずのうちに気心地は悪くなります。それは汗などの汚れが残っているからです。ですから、数回に一回は普段通りの洗い方ではなく、お湯で洗ったりクリーニング店に出すなどして蓄積された汚れを取り除きましょう。水洗いできないスラックス等も同様です。例えば、当社には「汗抜き加工」があります。特殊な水洗い「ウェットクリーニング」を施してさっぱりと洗い上げます。「新品の気心地が蘇った」との喜びの声もいただいています。
※商品によっては加工できないものもあります。
寝具も同じで、布団クリーニング等ですっかり綺麗にすれば、暑い日でも寝心地最高の肌掛けに蘇ります。
夏は冬より汚れます。ぜひこの夏は洗濯回数を増やし、「さらり」とした着心地でお出かけするためにも、あるいは寝苦しい夏の寝心地を快適にするためにも、蓄積された汚れを定期的に取り除きましょう。
- 取材協力 -
クリーニングの巴屋
平澤 哲哉
ホームページ:https://www.tomoeya-cleaning.com/