【カメムシ対策】洗濯物に付着した臭いの消し方
洗濯物に寄せ付けない対策法
なぜカメムシはあんなに臭いのか。なぜカメムシは洗濯物に付くのか。また、カメムシの臭いが洗濯物に付いた時、その臭さはどうすれば除去できるのか。そして、そもそもカメムシを寄せ付けない方法はないのだろうか。長野住宅環境の代表・相阪さんにお話を伺ってきました。
あなたの知らない害虫・害獣の世界
▼目次
1.カメムシの侵入経路とその時期
2.悪臭は自己防衛と仲間への警報
3.洗濯物にカメムシの臭いが付着したら
4.意外と簡単誰にもできるカメムシ対策
1.カメムシの侵入経路とその時期
カメムシは秋にこっそりと暖かい人家へ入り込み、成虫のまま越冬。そして、春になると飛びだちます。そのため、カメムシ駆除の依頼はカメムシをよく見かける春に多いのですが、実は最も重要な対策は、秋に家へ入り込ませないことです。
2.悪臭は自己防衛と仲間への警報
カメムシは、外部からの刺激を受けると悪臭を伴う分泌液を飛散させます。そして、この臭いは群れでいる場合、仲間への警報としての役割もあり、一匹が臭いを発すると、たちまち周辺一帯のカメムシが逃げ出します。
3.洗濯物にカメムシの臭いが付着したら
カメムシは窓枠の隙間や壁の隙間など、ちょっとした隙間から侵入してきます。中には、洗濯物と一緒に室内へ侵入するケースもあります。特に白色はカメムシが好む色のため、白色の洗濯物を干した際には注意が必要です。
では、仮に洗濯物にくっついているカメムシを刺激して、臭いが洗濯物についてしまったどうしましょう。そんな時は、臭いの元にドライヤーで熱を加えてみてください。付着した分泌液が蒸発して臭いは消えていきます。
もちろん、洗い直すことも効果的です。ただ、水洗いだけでは臭いは落ちにくい傾向にあります。カメムシの臭いの成分は「トランス2ヘキサノール」と言われる親油性・揮発性の物質だからです。したがって、界面活性剤入りの洗剤で洗い直しましょう。
4.意外と簡単誰にもできるカメムシ対策
カメムシへの対策は、何と言っても「家に入らせない」ことにあります。そのため、プロに依頼しなくてもご自身で対策することは十分可能です。例えば、当社でも取り扱っている「ギラン」。こちらは「人の安全を損なわない物質」として厚生労働省に認められている「ニームオイル」を主成分とした天然素材の忌避剤ですが、これを窓枠や壁などの隙間に吹き付けるだけで効果は認められます。
ハクビシンやネズミ、ハチやシロアリなどについては、私たちのような害虫駆除専門家への依頼をお勧めしますが、カメムシに関しては、まずは自分で対策することが一番です。今年は天災が続いています。住まいの点検も兼ねて、大切なご自宅に忌避剤を散布してはいかがでしょうか。
もし、不安だったり、分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。
- 取材協力 -
長野住宅環境有限会社
代表取締役
相阪 国広 氏
住所:長野県長野市川中島町御厨1387-3
電話:026-214-9002