【クリーニング店直伝】
洗っていいマスク
ダメなマスク
コロナウィルス感染予防として、マスクは私たちの生活に欠かせないものとなりました。しかし、皆さんは正しくマスクを管理していますか?もし正しく管理していなければ、マスクをする意味が全くなくなってしまいます。そこでマスクの洗い方について、らっこのマークでおなじみの巴屋さんに伺ってきました。
▼目次
1. マスクは2種類
2. なぜ不織布マスクは、洗って利用すべきではないのか
3. 素材によって洗い方は異なる
1. マスクは2種類
マスクは大きく二つに分類できます。一つが布マスク。もう一つが不織布(ふしょくふ)マスクです。
前者の布マスクの材料はガーゼです。そのためガーゼマスクとも呼ばれています。
一方、後者の不織布マスクは文字通り「織らない布」でできていて、繊維を織らず絡み合わせたシート状のものを材料にしています。
2. なぜ不織布マスクは、洗って利用すべきではないのか
不織布マスクの編み目は、ほとんどが約3マイクロメートル(1マイクロメートルは1mmの1/1000)です。一方、コロナウィルスの大きさは、約0.1マイクロメートル。
こう聞くと、コロナウィルスにマスクは全く効果がないように思われますが、大抵のウィルス感染は飛沫感染が原因です。そして、ウィルスを含む飛沫はおよそ5マイクロメートル。
したがって、編み目が3マイクロメートルの不織布マスクでも飛沫感染予防には十分なのです。
しかし、不織布マスクは水で洗うと編み目が大きくなる傾向が強く、飛沫感染予防の目安5マイクロメートルを超えてしまう恐れがあります。
そのため、ほとんどのメーカーは、不織布マスクを洗って再利用することを推奨していないのです。
3. 素材によって洗い方は異なる
このように、同じマスクでも素材が異なれば、洗う方法は異なります。そして、これは布団や衣類にも言えることで、やはり素材が異なれば洗い方も異なります。
特に布団はそうですね。
一言で布団といっても、羽毛布団や綿布団、羊毛布団など様々です。洗う際には必ず素材を確認しましょう。
もし、素材がわからなかったり、あやふやな時は、クリーニング店に持ち込むと良いでしょう。適切に洗ってくれるはずです。
あるいは、巴屋なら店頭へ持ち込まなくても、家まで集配に来てくれる「集配サービス」があります。
外出したくない。持ち込むには大きくて重すぎる。
そんな時は是非お気軽にご利用ください。
- 取材協力 -
クリーニングの巴屋
平澤 哲哉
ホームページ:https://www.tomoeya-cleaning.com/