「嫁姑の仲」の義母と打ち解け合うきっかけ作り

  1. 相続

「嫁姑の仲」の義母と打ち解けあうきっかけ作り

~ 心の相続 ~
 
「嫁姑の仲」であった義母と、晩年を良い関係で過ごしたお話をご紹介します。
 
義母


Aさんが初めて相談に見えられたのは数年前のことで、86歳の義母のことでお悩みでした。その義母は3年前に義父と死別し、当時は一人暮らしをしていました。
一方、Aさんもすでに旦那さんをがんで亡くされていましたが、「お互い気軽に暮らそう」ということで、義母とは別々に暮らしていました。
「そんな義母は、ペットを飼っていましてね」
Aさんはそう言うと、義母のことをゆっくり話し始めました。

義母はペットを飼っていました。しかし、長年連れ添ったそのペットが最近亡くなりました。義母はとても落ち込みました。
でも、私にできることはありませんでした。私たちは俗に言う「嫁姑の仲」で、決して良好な関係ではなかったのです。
それでも、義母が日増しに気落ちするするものですから、私は新しくペットを飼うことを提案しました。すると、義母はビックリするほど素直に喜んでくれて、すっかりその気になりました。
が、ペットショップは私たちにペットを譲ってくれませんでした。飼い主が高齢の場合、残されたペットの行く末が心配だからと言うのです。でも、義母を想うと……。

Aさんは本当に義母のことを心配していました。しかし、結局二人はペットを飼うことはできませんでした。
が、それでも良いことはありました。Aさんと義母が一緒に暮らし始めたのです。義母は、本気で心配してくれるAさんの気持ちがとても嬉しく、それがきっかけで二人は打ち解けたのです。

相手が大切にしているものを、自分も大切にする。きっと、心を通じ合わせるにはそれが一番なのでしょう。

親の大切なものを知っていますか。
子が大切にしているものを知っていますか。

つい先日、Aさんの義母は亡くなりました。しかし、良い晩年を過ごされたと思います。気持ちが通じ合う人と、最後の時を迎えられたのですから。

会話はどんな壁も乗り越えられます。

相続、葬儀、お墓の問題。皆さんもぜひ、家族同士の会話を大切にしてください。
家族全員で話し合えば、トラブルはきっと起こりませんから。

 
- 取材協力 -
NPO法人 シニアプラネット
代表理事
板倉 富男 氏
ホームページ:http://kura-e.com/index.html

年に1回しか会わないのなら、
30年も余命1ヶ月も同じ。親孝行、しよう。

親子の老後に安心したい方へ

関連記事

【心の相続】会話は遺言。生き様も遺言

争続問題が深刻とあって、遺言の大切さが日本中で叫ばれています。しかし、本当に大切なことは、遺言ではなく会話ではないでしょうか。遺言とは。相続とは。核家族化により失いつつあ…

エンディングノートの在り方

エンディングノートの在り方 は「生き方ノート」である事と思っています。何故なら、「死に方」は所詮、「生き方」の一部だからです。ですから、楽しくなることをどんどん書いていき…