歴史の教科書 の今昔
あなたの知っている歴史は古い?歴史の教科書からは聖徳太子が消え、大化の改新は「蒸しご飯」の645年ではなくなっています。今、いったい歴史の教科書に何が起きているのでしょう。今の教科書と昔の教科書を比べてみました。
▼目次
1.いい国つくろう鎌倉幕府
2.消えつつある「聖徳太子」
3.日本最大の古墳は?
4.士農工商とは
6.五箇条の誓文
一、いい国つくろう鎌倉幕府
誰もが知っているこの語呂合わせ。しかし今、ほとんどの教科書に「1192年、鎌倉幕府成立」との記述はありません。「1185年」です。(1185年は源頼朝が全国へ守護・地頭の設置を朝廷に認めさせた年)
二、消えつつある「聖徳太子」
小・中学校の教科書には、「聖徳太子」の記述はまだあります。しかし、高校の教科書からは消えつつあり、「厩戸王(うまやどおう)」との表記が目立ち始めています。
そればかりか、とある教科書では「聖徳太子は実在したか」と題したコラムさえ掲載されています。
理由は、「聖徳太子」は後世の人がつけた尊称で、存命中の呼称ではないから、とのことです。
三、日本最大の古墳は?
墓域面積が世界最大で、日本最大の前方後円墳と言えば「仁徳天皇陵」でしたが、今の教科書ではそう表記されていません。学術的な検証が充分にされていないとのことから、表記は「大仙古墳」です。(宮内庁は「仁徳天皇陵」としています)
四、士農工商とは
実証的研究から、「士農工商」という身分制度や上下関係は存在しないことが判明し、現在では「士農工商」という単語は教科書から消えています。
昔は「農民は武士の次に身分が高い」と習ったものですが、それも誤りのようです。
六、五箇条の誓文
おや?と思った方はどれ程いるでしょう。はい。「五」を省略し、「四」の次を「六」としました。
それはさておき、「五箇条の御誓文」は、最近の教科書では「五箇条の誓文」と「御」が省略されています。「御触書」も「触書」です。
教科書は変わります。そして、私達は子供の生きる教科書です。過去にとらわれず、変わるべき時に変われる勇気を常に持ち続けたいものです。