熟年夫婦がマンンリを感じたら、山のあなたの空遠く。
人間同じことを繰り返していると、知らぬ間に惰性に流されてマンネリ生活に陥りがちですね。そんな時の処方箋は「新しいことをする」「新しい場所に行く」「新しい人と知り合う」等が効果的だそうです。
ですから、熟年夫婦がマンネリを感じたら、山のあなたの空遠く。人間はそもそも、何かを求め未知の地へ出かけたがる生物です。しかし、シニアに山は厳しいので、軽登山がオススメです。長野県松本市なら、牛伏寺の奥、牛伏川上流の「フランス式階段工」がオススメです。芥子望主山・市民の森 整備推進協議会の会長・田内正一さんに寄稿していただきました。
山のあなたの空遠く
新しい趣味を始めるとか、サークルに入って新しい人と知り合うとか、色々ありますね。中でも「旅」は処方箋の全てが揃っています。古来「山のあなたの空遠く」ということで何かを求めて未知の地へ出かけるというのは人間の性のようです。そして、ここ松本には、そんな人たちが遠くは海外から大勢やってきます。そんな外国人に「松本に来て感じたことは」と聞いた時、「山一面に木が生えていること」とか「あの雄大な山脈が続いている景色」とか、私たちには当たり前のものに結構感動していることを知らされました。灯台下暗しですね。
一応山歩きを趣味としてきた私も、そう言えば、新しい山を求めては北は北海道から南は九州・沖縄まで、相当遠征登山もしましたが、結局北アルプスの良さを再認識したものです。そして近年、時間や体力の関係でさらに近所の低山歩きをするようになって、いまさら「灯台下暗し」の感を覚えるこの頃です。「山のあなた」へ行かなくても、ちょっとズク出せば私たちの近所には一流の「新しい場所」はいっぱいあります。朝、お弁当を持ってみんなと一緒に出かけ、午後早めに帰宅する。そんな気軽な小さな「旅」を定期的に企画したいと思っていますがいかがでしょうか。
具体的には今回は牛伏寺の奥、牛伏川上流の「フランス式階段工」(フランスのプロヴァンス地方サニエール渓谷の階段工法をそのまま設計した砂防施設で、国の重要文化財)をみんなでワイワイ訊ねて、ついでに水辺公園等でお昼を食べて帰ってくる、おおよそ4時間前後の見学ハイキングです。もしまだ行ったことのない人がいたら、「えっ、街からこんな近くにこんな所があったの!」と新しい体験ができることでしょう。自分がリフレッシュすると日常見慣れたものまで新鮮に見えます。お互い美男美女の面影を再発見し、夫婦円満が推進されるかも。
コンパス交流会で是非お会いしましょう。
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芥子望主山・市民の森 整備推進協議会
会長 田内 正一 氏