ウィルスから身を守れ!住まいと換気から健康を考える。
~ 住まいについて考える ~
新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、室内換気の重要性が再確認されています。しかし、ほとんどの人は換気について勘違いをしていて、正しい換気を行えていないそうです。解説をお願いしてきました。
▼目次
1. 換気の重要性
2. 換気は高気密であってこそ
3. その自宅は本当に一番安全な場所だろうか
1. 換気の重要性
ウィルス感染のリスクが高まるからと、今、換気の重要性が再認識され始めました。
しかし、ウィルス云々に関係なく、空気を入れ替えることは大切です。例えば、ファンヒーターを使用する際には、基本的には1時間に1〜2回程度は、窓を開けて換気することが推奨されています。
また、換気が不十分だと結露によりカビが発生し、深刻な健康被害(例えばシックハウス症候群)を発症する危険もあります。
2. 換気は高気密であってこそ
では、最新の換気システムなどを導入すれば全てが解決できるのでしょうか。
残念ながら、その答えはノーです。下図のように、想定していないところに隙間があったりすると、一部の空気がずっと入れ替わりません。つまり気密性が高くなければ、家中の空気を刷新することは困難なのです。
3. その自宅は本当に一番安全な場所だろうか
数年前、化学物質やハウスダスト(カビ、ダニ)によって室内の空気が汚染されて引き起こされる健康被害「シックハウス症候群」が大きな問題となり、その対策として「24時間換気」が義務付けられました。2時間で家中の空気を全部入れ替えるイメージです。
人間が最も摂取するのは空気です。水が1日およそ2ℓなのに対し、空気は10,000ℓ。本来なら、飲み物や食べ物と同様、空気にもこだわるべきなのです。
自宅は自分にとって、家族にとって、世界で一番安全な場所であるべきです。どうすれば自宅が安全な場所になるのか。これを機に、一度、工務店などに相談してみてはいかがでしょうか。
- 取材協力 -
株式会社 優プラン
代表取締役
松中 広一 氏
http://www.you-plan.biz