コロナ禍だからこそ「心の距離」を縮める大切さ
~ 心の相続 ~
このコロナ禍により、人の醜い部分が露呈している。そう語る板倉さん。確かに、世間を見渡してみると、随分と「自己中心的な言動」が目立つ。なぜなのだろうか。そして、自分がそうならないためには、どうしたらいいのだろうか。
このコロナ禍で辛いこと。それは日本が変わってしまったこと。自分さえ良ければいい、そんな自己中心的な考え方が、ウィルスさながらに蔓延していることです。
阪神大震災や東日本大震災を思い出してください。あの時は日本人は手を取り合って助け合い、一致団結して壁を乗り越えようとしました。その姿は海外の方の心を強く打ち、日本人はしばしば賞賛されたものでした。
しかし、今回は違います。
感染する人としない人がいて、全員が同じ境遇になるとは限りません。そのため、他人より優位に立つことで安心を得ようとする人がいて、人間の醜い部分が非常に目立ちます。
みんなでコロナに打ち勝つ、ではなく、自分だけ不安から解放されればいい。
そう思っている人が意外と少なくなくないのです。
だからこそ、私はあえてこう言いたい。
「こんな時だからこそ、もっとお互いの距離を近づけませんか」
もちろん、身体的距離を保つことは重要です。私の言っている「お互いの距離」とは、心の距離です。
お話をする相手。挨拶をする相手。皆さんには言葉を交わす相手はいますか?
あなたの想いは言葉ではなければ伝わりませんし、あなたも、相手の想いは言葉にしてもらわないとわからないはずです。時折「話さなくてもわかる」という方がいらっしゃいますが、それでも言葉を使えば勘違いが生まれる可能性はとても小さくなります。
きっと、会話は何より大切です。
会話は心の距離を近づけます。心の距離が近づけば、必ず相手のことを想うはずです。自己中心的な行動はとらないはずです。
どれだけ会話を重ね、心の距離を近づけたか。
それが今、社会に求められていることだと思います。
私はご高齢の方が安心・安全に暮らせるよう、各分野の専門家とおつなぎするNPO法人の代表理事です。
こんな時代です。身体的距離を保つように言われている時だから、精神的距離を近づけることが重要です。
相談は無料です。お困りごとがありましたら、ぜひお気軽にお電話ください。ゆっくりとお話ししましょうよ。
- 取材協力 -
NPO法人 シニアプラネット
代表理事
板倉 富男 氏
ホームページ:http://kura-e.com/index.html