信州のロングセラー
ナカツタヤの「培養土」
20余年の間、変わることなく愛され続けている「ナカツタヤの培養土」。汎用性のある良質な培養土を提供するために、原材料だけではなく、生産設備等も確認されるほど、土にこだわりを持つナカツタヤさん。ここでは、良質な土の条件について、ナカツタヤ ガーデンストリート店長の大内さんにお話を伺ってきました。
【2019年春号 巻頭特集】 信州のロングセラー
愛され続けて20余年「ナカツタヤの培養土」
▼目次
1.開発のきっかけ
2.オリジナル培養土は少し重い
3.最近流行りの園芸
1.開発のきっかけ
昔の園芸は、まずは土づくりから始めました。赤玉土・腐葉土などを購入し、それぞれの植物に合わせた土を自分で作らなければならなかったのです。そこで、私たちは「もっと手軽に園芸が楽しめるように」と考え、この「オリジナル培養土」を開発しました。
当社のオリジナル培養土は、様々な用土を混ぜ合わせた汎用性のある土です。製造にあたっては、私たちは土の産地へ出向き、原材料や生産設備等を確認。そして、良質な原土(赤土や鹿沼土など)を多く用いて、そこに腐葉土や堆肥などの改良材を混ぜています。
土の状況を見て若干の配合は変えていますが、発売から二十余年、基本は何も変えていません。
2.オリジナル培養土は少し重い
当社のオリジナル培養土には肥料は入っていません。植物の種類や生育状況によって、必要となる肥料が異なるためです。ですから、私たちはアドバイスを差し上げたりしながら、ご自身で肥料を混ぜていただいています。
また、オリジナル培養土には程よい重さがあります。最近は運搬や調達のしやすさから軽い土を多く見かけますが、軽い土では植物が不安定になりがちです。ですから、オリジナル培養土では植物が安定できるくらいの重さを持たせ、植物がしっかりと根を張り、養分や水分が十分に吸収できるようにしています。もちろん、粒状の原土と粗めの堆肥を使用しているので、根の成育に大切な通気性や排水性も高く、また、保水性や保肥性にも配慮。オリジナル培養土は植物がよく育つための土として、広くご愛顧いただいています。
3.最近流行りの園芸
最近注目されている園芸に「ハンギングバスケット」があります。お庭や広いスペースがなくても手軽に美しい花が楽しめるため、幅広い年齢層に人気です。(ハンギングバスケットは壁にかけたりして楽しむ園芸なので、オリジナル培養土ではなくピートモス等を主体とした軽い土を使用します)。
昔は原色の花が多かったのですが、最近では品種改良により様々な新色が誕生。淡い色なども生まれており、お気に入りの色を複数組み合わせて楽しむ方が増えています。
ナカツタヤでは明治38年創業以来、品質の良い種子・苗の提供を通し、お客様との『信頼の樹』を育てています。今年の5月には21年目となる「ガーデンニング基礎講座」も始まります。
いかがでしょう。
一緒に充実したリフレッシュタイムを送りませんか?
花は気分を晴れやかにし、暮らしを鮮やかに彩ります。皆さまのご来店、心よりお待ちしております。
- 取材協力 -
株式会社ナカツタヤ
フローラルガーデン事業部
ガーデンストリート店長
大内 純一
http://www.nakatsutaya.co.jp/