ラットサインを見逃すな!正しいネズミの駆除方法
ネズミはその昔、世界を破滅に向かわせた恐ろしい小動物です。そして、そんなねずみは春から夏にかけては活動が活発になるそうですが、一方冬は冬で、人家の暖かさにつられて侵入が増えるそうです。そこで今回は、害虫・害獣駆除の専門家で長野住宅環境有限会社の代表取締役・相阪さんにお話を伺ってきました。
あなたの知らない害虫・害獣の世界
▼目次
1.ネズミは非常に恐ろしい
2.病気とネズミ
3.ネズミの駆除が難しい理由
4.駆除法
1.ネズミは非常に恐ろしい
屋根裏で音がする、分電盤などにかじった後がある、などネズミが住み着いた痕跡を見つけ、罠をかけたが捕まらない。そんな経験はありませんか。ネズミは警戒心が強く、学習能力も高いため、捕まえることが難しいです。また、下手に退治してしまうと死骸を片付けることになります。とはいえ、ネズミは世界を破滅に向かわせた恐ろしい小動物です。ネズミの気配を感じたのであれば、対策することをおススメします。
2.病気とネズミ
14世紀に大流行し、世界人口を1億人減少させたと言われるペスト。日本では1926年以降確認はされていませんが、世界的には現在も発展途上国で多くの命を奪っています。そんなペストの元凶であり、鼠咬症、サルモネラ感染症(食中毒)、E型肝炎など、多くの病気の感染源なのがネズミです。そのため、日本は現在でも、厚生労働省を始めとした関係各所がネズミについて色々と警告しています。
3.ネズミの駆除が難しい理由
ペストが大流行した14世紀には、すでに感染源がネズミであることはわかっていました。しかし、基本的にネズミは集団で生活しており、警戒心も強く学習能力も高いので、なかなか罠にかかません。そこで重要となってくるのが「ラットサイン」です。
ラットサインとは、ネズミが通った痕跡です。ネズミは壁に沿って走る習性があるため、部屋の隅に糞や尿が残っていたり、壁に黒い線(ネズミの体汚れ付着)が残ります。もしそれらを発見したら、ネズミがいる可能性大です。すぐに駆除に取りかかりましょう。
4.駆除法
動線を把握したら、粘着シート、毒餌を用いて駆除を進めます。駆除が完了したら、次は除菌です。ネズミの動線上には、先述した病原の元となる糞やノミなどがたくさん落ちています。確実に除菌しましょう。
ただ、ラットサインは一般の方には「これがそうなの?」という程度らしく、また、駆除にとりかかればネズミの死骸も見ることになります。そのため、検査から除去まで、専門家に一任する方も多くいらっしゃいます。ネズミの放置は、電気コードを噛みちぎられ、停電や火災の原因ともなります。この冬は健康と安全のために、ラットサインがないことを確認してみてはいかがですか。きっと健やかな春が迎えられると思いますよ。
- 取材協力 -
長野住宅環境有限会社
代表取締役
相阪 国広 氏
住所:長野県長野市川中島町御厨1387-3
電話:026-214-9002