認知症社会 へ向けた対策と理解 ~ 心の相続 ~

認知症社会 へ向けた対策と理解

~ 心の相続 ~
 
東京オリンピック開催の2020年も注目されていますが、介護業界ではその5年後の2025年をとても危惧しているそうです。そこで今回は、いま介護業界で起きていることについて、介護施設を運営する小林さんにお話を伺ってきました。

認知症社会


今日も当施設には、朝から利用者さんの色々な声がこだまします。
「ここはどこだ?」「家に帰る!」「何をするんだっ」
私はこうした声を聞くと、「そりゃそうだ」と思うと同時に、認知症についてとても考えさせられます。
 
例えばある日、知らない人がやって来て車に乗せられ、知らない場所に連れて行かれたらどうですか?「家に帰る!」となりませんか?あるいは、認知症の方には「弄便」という便をいじってしまう症状があるのですが、便が出てしまったのだがどう処理したら良いのかわからない。だからいじってしまっている。それがわかれば、少しはその行動を理解できませんか?はたまた、介護者はオムツを替えようとしているだけですが、認知症の方にとってはいきなり知らない人にズボンと下着を脱がされるわけです。抵抗するのは当然と思いませんか?
認知症の方と接する際、最もしていけないことは「怒る」ことです。相手はなぜ怒られているのか理解していません。ですから、ただ不安を与えるだけになります。そればかりではありません。怒ることは認知症の症状をより悪化させるそうなのです。認知症の方の行動に、健常者が怒りを覚える感情がわからないわけではありません。しかし、もし認知症の方の立場に立ってみれば、きっと「怒る」という感情は抑制できるでしょうし、「理解できない」ということもなくなると思います。
 
厚生労働省の発表によると、2012年の時点では約462万人だった認知症患者数は、2025年には700万人前後に到達。 歳以上の5人に1人を占めてしまうそうです。自分や家族が認知症にならないように日々取り組むことも大切でしょうが、いざ認知症になったときにどう振る舞うか。その心構えも必要だと思います。私たち自身がもっと認知症に関心を持って、多くの人や企業を巻き込むことができれば、来る認知症社会への総合的な取り組みも可能だと思います。ゆっくりで結構です。まずは認知症についてもっと考えてみませんか。

 
- 取材協力 -
株式会社 想礼優(ソレイユ)
代表取締役 小林 匡善 氏

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