二世帯住宅への住み替えを試算 してみよう
~ 住まいについて考える ~
昭和の時代は「マイホーム」が日本の夢でした。しかし、平成になり少子高齢化の影響で、核家族化の問題点が露呈。今は家族でもっと繋がろうと、二世帯住宅が見直されています。そこで今回は、「二世帯住宅に住み替えるなら」として、試算の一例をご紹介いたします。
<親世帯>
家族:夫婦二人+犬
年収:年金暮らし
今の住環境:持ち家(築45年)
<子世帯>
家族:小学生の子を持つ3人家族
年収:400万円(夫婦合算)
今の住環境:賃貸
今回試算するのは、二世帯住宅を考えている山田さん(仮称)67歳という設定。今は夫婦二人とも健康ですが、最近急増している「孤独死」に関する番組を見ていて、二世帯住宅を考えるようになりました。山田さんは今の家を取り壊して、二世帯住宅の新築を夢見ています。住宅の予算は約3,000万円。そこに、その他費用(解体、ローン手数料、登記費用など)が300万円加わり、総額3,300万円を考えています。自分が解体費を負担し、土地を提供すれば、息子夫婦も家が建てやすくなる。そう考える山田さんは、500万円の頭金の準備があります。では、このとき、息子夫婦にローンを組んでもらうと、彼らの返済額は毎月はいくらになるのでしょう。
■試算結果
総額3,300万円の買い物ですが、頭金として500万円の用意があるので、借入金は2,800万円です。このとき、フラット35なら、6月現在金利が1.09%なので、月々の返済額は8万219円です。では、この借入審査が通る年収の目安はいくらでしょう。今の借入状況(車のローンなどの有無)にもよりますが、一般的な目安は平均世帯年収が350万円以上です。ですから、今回の山田さんの計画は、収入面の課題はクリアしていそうです。
もちろん、二世帯住宅にデメリットがないわけではありません。しかし、メリットも多くあります。お盆が近づいています。是非この機会に、将来の暮らし方について話し合ってみてはいかがですか。
- 取材協力 -
株式会社 優プラン
http://www.you-plan.biz
代表取締役
松中 広一 氏
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前話 既存不適格住宅から脱出!補助金で明るい生活
次話 窓から始める暖かな家づくり
① 二世帯住宅のイイところ
② より良い住まいを求めて
③ 家と時間について考える
④ 二世帯住宅を考える
⑤ 「夏を旨とする家づくり」から「冬を旨とする家づくり」へ
⑥ 家の外より中が怖い現代
⑦ 補助金の種類は、非常に多い!
⑧ 熟年離婚を防ぐ家
⑨ 暖の取り方の変遷
⑩ 家づくりから始める健康
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