なぜ遺品整理業界では、「今すぐ」の生前整理を推奨するのか

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なぜ遺品整理業界では、「今すぐ」の生前整理を推奨するのか

生前整理のメリットとは。そして、いつ始めるのが最良なのか。松本市に本社を構える株式会社クリーンサービスの上條社長に伺ってきました。

▼目次
1.遺品整理とは
2.違法業者にはご注意を
3.明日より今日の方が若い

生前整理

1.遺品整理とは

故人の遺産の中で生前使用していた物品全般を「遺品」と言います。そして、遺品を遺族で分け合うことを「形見分け」と言い、昔はほぼ全ての遺品を形見分けできていて、遺品の整理はご遺族の方がほとんど行っていました。しかし、高度成長期を迎え、大量生産・大量消費と同時に核家族化が進むと、単独世帯、高齢者の一人暮らしの増加により形見分けは衰退。「遺品整理」という職業へのニーズが高まりました。
 

2.違法業者にはご注意を

遺品整理はどなたでもできますし、一切の法規制もありません。が、業者に依頼して、遺品を運搬して処分してもらうとなると注意が必要です。一般廃棄物収集運搬許可や、廃棄物の種類によっては産業廃棄物収集運搬許可が必要となるからです。最近の遺品整理に関するトラブルを見ても、高額の料金を請求、または追加料金の請求、遺品の不法投棄など、遺族の混乱に乗じた事例がしばしば見受けられます。無許可業者への依頼は不法投棄される確率が高く、原状回復の費用は依頼者側の排出者責任を問われることになり、多額の罰則金が科せられることもあります。廃棄物処理業者を選択する際は、必ず有資格業者であるか否かの確認が重要です。
 

3.明日より今日の方が若い

近年、遺品整理業界で広がりを見せているのが「生前整理」です。将来、子供や親戚に迷惑をかけたくない、などの理由もあって、自分が元気なうちに、身の回りも心も身軽になって、これからの人生をさらにエンジョイしようというものです。これからの人生をどう生きるか。それを考えた上での、物や心を整理することが生前整理です。ですから、決して後ろ向きの考えではありません。
では、生前整理はいつやるべきでしょう。答えは簡単です。今です。明日より今日の方が若いですし、若いほど決断力、判断力、体力があります。したがって、生前整理は私たちに残された人生の中で最も番若い「今」が最適なのです。
そうです。生前整理は「今がチャンス」なのです。

 
― 取材協力 ―
株式会社 クリーンサービス
長野県松本市市場1-66
代表取締役
上條 泰 氏

本、出しました。

当サイトで最も高い閲覧数を誇る「今昔」。
それをさらに掘り下げ、書き下ろしました。

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