住まいの暖かさは、窓の大きさに影響されるのか。
~ 住まいについて考える ~
最近では、窓がとても大きな家や、反対に小さな窓が少ししかない家など、様々なタイプの住宅を見かけます。窓の大小は暖かい家に関係するのでしょうか。本格的な冬が来る前に伺ってきました。
▼目次
1.窓が小さい住宅のメリット
2.窓が大きい住宅のメリット
3.家づくりは、家族で、親子で話し合おう
1.窓が小さい住宅のメリット
窓が小さければ小さいほど、壁の面積は大きくなります。そして、かべの 面積が大きくなればなるほど、それだけ断熱材をたくさん使用することができるので、高い断熱効果が見込めます。
しかしその反面、太陽の光や熱を室内に取り込みづらいというデメリットがあります。
2.窓が大きい住宅のメリット
窓が大きければ大きいほど、家は太陽をたっぷりと感じられる気持ちのよい空間になります。窓の向こうに広がる景色を楽しんだり、季節の変化や開放感が暮らしに彩りを与えてくれるでしょう。また、太陽の光が入りやすいので、家は明るく暖かくなります。
しかし、高性能なサッシを採用していないと、窓から熱が逃げてしまいます。また、しっかりと施行できていなければ、隙間が生まれ気密性の低い家となり、夏暑くて冬寒い住宅になってしまいます。
3.家づくりは、家族で、親子で話し合おう
断熱性を高めるため、窓を小さくすることは、暖かい家づくりの一つです。
反対に、高性能なサッシを用いて、大きな窓を取り付けることも、太陽光を多く取り込むことで空気が暖まりますから、暖かい家づくりの一つです。
窓の大小だけでは、どちらが暖かい家かは判断できません。大切なのは、そこで暮らす人の考え方やその場所の環境、そして、設計プランや施工技術です。
しかし、最近の若い世代の仲では、家のデザインを追求しすぎて機能性を軽んじる人がいます。あるいは、予算配分に無理があり、住み始めて後悔する人もいます。
子世帯の家づくりに、親世帯が資金援助をするケースが増えています。だからこそ、お金だけではなく、家づくりの知恵も出してあげてはいかがでしょう。
家は人生で最も高い買い物と言われています。自分が住む家も、子が住む家も、あるいは親子で一緒に住む家も、大切なことは「確かな工務店と出会うこと」です。
急激な温度差による健康被害「ヒートショック」が心配な季節になりました。この機会に、将来の住まいや暮らし方について、家族みんなで話し合ってみてはいかがでしょうか。
- 取材協力 -
株式会社 優プラン
http://www.you-plan.biz
代表取締役
松中 広一 氏