【心の相続】自分の死後に不安があるなら、死後事務委任契約
自分が死んだら、希望通りの葬儀を挙げてくれるだろうか。相続は思った通り実行してくれるだろうか。認知症になりそうで心配なのだが、どうしたらよいのか。
生きていれば不安がつきることはありません。しかし、自分の死後の不安なら、生前に解決できる方法があります。「死後事務委任契約」です。蔵エンタープライズの板倉さんにお話を伺ってきました。
心の相続
私が思うに『忍耐』と『我慢』は全く別物です。忍耐は目的を達成するための自発的行動です。やがて自信に変わり、人生を幸せに導くものだと思っています。一方、我慢は何かを成就するための行動ではなく、他に選択肢がないから仕方なくとる受動的行動だと思っています。「我慢の限界」という言葉があるように、いずれ堪えきれなくなって、何かを破壊してしまうのが我慢の末路ではないでしょうか。
ところで、人はどんな時に我慢をするのでしょう。色々な場面が考えられますが、不安に囲まれたときが最も多いのではないのでしょうか。逆に生活に安心感さえあれば、ほとんどのことは忍耐で乗り切れる。私はそう思っています。しかし今、日本には不安が蔓延しています。核家族化や少子化により、一人暮らしの高齢者は増える一方ですが、以前は活発に行われていた近所付き合いはおろか、家族関係ですら希薄になりつつあります。認知症を患う人は年々増え続け、孤独死も増加傾向にあります。多くの方が老後に不安を抱き、自分の死後を案じています。
ですから、まずは不安を取り除きませんか。
人間関係のこと、葬儀のこと、相続のこと。不安に思うことは人それぞれでしょうが、全ての不安には解決策があります。あらゆる不安は安心に変えることが可能です。例えば、認知症が不安な方には「後見人制度」があります。葬儀や埋葬等に関して不安があるなら「死後事務委任契約」という方法があります。何が不安が分からないこと自体が不安。そんな方も多くいます。「我慢の限界」はあっても「忍耐の限界」はありません。それは、人は安心できる環境があれば、どれだけでも耐え忍ぶことができ、その先にある幸せを必ずつかむことができるからです。
我慢は体に毒と言いますが、不安は心に猛毒です。安心は相談から始まります。いえ、相談と言うと少し大袈裟ですね。コミュニケーション、そう、会話から安心は始められます。家族と、近所と、あるいは私どものような無料相談窓口と、もっと会話を重ねて、安心した生活を送りませんか。
- 取材協力 -
蔵エンタープライズ
代表 板倉 富男 氏