【クリーニング店直伝】正しい セーター保管 の方法
正しい セーター保管 の方法はご存じですか。ハンガーの掛け方から、干す頻度など、正しく保管しないとセーターは傷んでしまいます。お気に入りのセーターを長く着るための、正しい保管方法とは。クリーニングの巴屋さんに伺ってきました。
▼目次
1.素材によっては全く別物
2.セーターは着たら干す
3.おしぼりでは服は絶対拭かない
1.素材によっては全く別物
一言でセーターと言っても、その素材は様々です。ウールは水はじきが良く汚れにくい性質を持ちますが、カシミヤは水に弱く、水分が付いた部分はシミになることもあります。一方、アクリルはウールやカシミヤと違って、セーターでも化学繊維のため虫食いの影響を受けません。同じセーターでも素材が違えばこれほど性質が異なります。ですから、当然お手入れ方法も全く異なります。洗濯の際は、必ず洗濯表示を確認してください。
2.セーターは着たら干す
セーターは毛の内部に湿気がたまりがちです。そのため、ウールやカシミヤなどは特に、いきなりクローゼットに入れたりせず、着るたびに日陰で一日ほど干して、湿気を空気中に逃がしましょう。ただ、シャツなどと同じようにハンガーにかけて干してしまうと、伸びてしまうことが多々あります。したがって、干す際は上の写真のように、ひと工夫すると良いでしょう。
3.おしぼりでは服は絶対拭かない
これからの季節は宴会の数も増え、飲食店で鍋などを囲むことも多いと思います。しかし、もしその際、汁などが衣服に飛び散っても、おしぼりで拭くのはやめましょう。飲食店のおしぼりには漂白剤が使われていることが多く、セーターに限らず衣類全般にダメージを与えかねないからです。
おしゃれは服を知ることが最も大切です。デザインも大切ですが、どんな素材が使われているかも非常に重要です。水洗い×、ドライクリーニング×、という、一切洗濯ができないものもあります。もちろんこうした衣類も洗濯はできますが、弊社も含め、クリーニング店はお客様にリスクをご理解いただいてからでなければお受けできません。
洗濯はおしゃれの一部です。ぜひ洗濯のことも考えて、素材を考慮して服をご選択ください。
- 記事 -
クリーニングの巴屋
松本工場副工場長
平澤 哲哉
ホームページ:https://www.tomoeya-cleaning.com/