二世帯 住宅を考える

  1. 住まい

二世帯 住宅を考える

二世帯 を考える

◇ 家族は再び集まりつつある

1960年代までは大家族が主流でした。当時は、家族全体で農業や家業を切り盛りする必要があったからです。しかし高度経済成長後、企業に勤める会社員が増加し、「核家族」が主流になってきました。独立志向による家族の分散です。ところが、1990年代に入ると少子高齢化が急速に進み、改めて同居が注目されるようになりました。そう、家族はいま、再び集まりつつあるのです。
とはいえ、以前の同居とは背景も事情もまったく異なります。60年代以前の同居は、大家族社会の、言わば「べったり同居」だったのに対し、現在の同居は「融合・共有志向」による家族の集合なのです。

 

◇ 姑と嫁の今昔物語

ひと昔前の姑と嫁の関係といえば、姑は嫁が働きに出かけることに反対しがちでした。急な残業があった日などには「まったく。これだから嫁が働きに出るのは反対だった……」との小言は、よくあったと聞いています。しかし、長引く不景気で共働き夫婦が増え、親世帯の育児協力が期待されていること、震災の影響でいざというとき助け合えるよさが認識されたこともあり、イマドキの姑と嫁の関係は大きく変わっています。
昨今、介護についての報道がさかんなこともあり、子どもは意外と親のことを考えています。親との同居を決めた理由の第一位は、「親の老後を考えて」との調査結果もあるほどです。

 

◇ 鍵に関する考え方

「水臭い」「家族を信用していないようで不愉快」。
二世帯同居において、鍵の取り付けを嫌がる人は少なくないようです。しかし、現在の二世帯同居は、昔ながらの「べったり同居」ではなく、様々な合理性のもと、同居という選択をしています。家族間のプライバシーも尊重します。何の気兼ねなく生活する。それも悪くはないでしょう。しかし今は、生活をくっつけすぎないことが、二世帯の心をくっつけるコツのようです。

 
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② より良い住まいを求めて

 

 
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