冬でもこまめな水分補給を
夏場は熱中症対策として 水分補給 には皆さん真剣に取り組まれたことでしょう。しかし、少し涼しくなってくると、暑いときのように熱心に水分補給をしない方が増える傾向にあります。
また、寒くなると夜にトイレを行きたくないからと水分摂取を控えたりする方も多く見かけるようになります。
しかし、脱水状態は脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすとも言われていて、水分補給は夏でも冬でも非常に大切です。介護施設管理者の小林さんに、冬場の介護で気をつけるべきこと、水分補給の重要性について訊いてきました。
▼目次
1.水分補給の重要性
2.こんな兆候は脱水状態かも
3.正しい水の飲み方
1.水分補給の重要性
単刀直入に言います。厚生労働省は、「水分摂取量の不足は、脳梗塞・心筋梗塞などの大きな危険性の要因の一つである」と警告しています。脳梗塞も心筋梗塞も、脱水状態が発症に関わっているというのです。そして、冬場に脳梗塞や心筋梗塞の発症が増えるのは、寒くなって血圧が上昇することも一つの要因ですが、水分補給も大いに関わっています。冬は汗をかかなくなり、のどの渇きを自覚しづらくなります。そして、気付かぬうちに脱水状態に陥り、健康障害を引き起こす要因を作ってしまうのです。
2.こんな兆候は脱水状態かも
①手の甲の皮膚をつまみあげても、元の状態に戻らない。
②唇や舌が乾燥している。
3.正しい水の飲み方
水分といっても、アルコールや多量のカフェインを含む飲料は、尿の量を増やし体内の水分を排泄してしまうので水分補給には適しません。また、のどの渇きは脱水が始まっている証拠です。したがって、渇きを感じてから水を飲むのではなく、渇きを感じる前に水分を取ることが大切です。とはいえ、冬場はなかなかそこまで気が回りません。そこで当施設では、職員が意識的に声がけを行っています。是非皆様も、家族同士で声を掛け合って、冬の水分補給に取り組んでください。
- 取材協力 -
株式会社 想礼優(ソレイユ)
代表取締役 小林 匡善 氏
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