家づくり から始める健康
~ 住まいについて考える ~
食事から始める健康や、運動から始める健康があるように、 家づくり から始める健康もあります。その秘訣を、優プランの松中さんに伺ってきました。
先日、70過ぎの男性に言われました。
「家ん中で寒さを我慢していた時より、暖かい家に引っ越してきた今の方が調子がいい」
本当に嬉しい一言でした。「家をつくる」とは「暮らしをつくる」ことです。「暮らしをつくる」とは「健康をつくる」ことです。そして、体の調子も良くなれば心の状態も良くなります。家づくりで健康を感じていただけたことは、本当に工務店冥利に尽きます。
思うに、家づくりから始まる健康は少なくありません。ヒートショックの問題はまさにその典型です。今の日本では、暖かい家づくりは必須です。
そんな暖かい家づくりの大事な要素として、よく耳にするのが「断熱」と「気密」ではないでしょうか。高性能な断熱材を正しく施工し、暖かい空気を逃がさないよう気密性を高める。それが一般的に最も知られている断熱方法です。
しかし、住宅は家中の空気を、最低二時間で入れ替えることが法律で義務付けられています。気密にこだわるあまり換気がおろそかになってカビなどが発生し、(特に抵抗力の弱い子供や年配者が)アレルギーや喘息を訴えたりするなど健康被害が出たためです。
こう言うと、「気密」という言葉に違和感を覚える方もいることでしょう。気密と換気。一見すると相反する言葉だからです。しかし、実は暖かい家づくりにおいて、換気は非常に重要です。わかりやすいところで言えば、扇風機のようなファンで空気の流れを作り、効率よく部屋全体を暖める、という考え方です。着眼点はそれと同じで、換気で空気の流れをつくり、家中を暖める、というわけです。
もちろん外気を取り込むわけですから、暖房効果の効率は下がります。しかし、その損失をいかに抑えるか、それが今の家づくりなのです。
断熱、気密。そして、換気。
「換気が家を暖める」とは、なかなか難しい話です。しかし、車の技術が数十年前と比べ物にならないように、家づくりの技術もとても進化しています。いかがでしょうか。新しい一年は、健康のために住まいについて考えてみませんか。
- 取材協力 -
株式会社 優プラン
http://www.you-plan.biz
代表取締役
松中 広一 氏
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前話 暖の取り方の変遷
次話 既存不適格住宅から脱出!補助金で明るい生活
① 二世帯住宅のイイところ
② より良い住まいを求めて
③ 家と時間について考える
④ 二世帯住宅を考える
⑤ 「夏を旨とする家づくり」から「冬を旨とする家づくり」へ
⑥ 家の外より中が怖い現代
⑦ 補助金の種類は、非常に多い!
⑧ 熟年離婚を防ぐ家
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