補償の重複にご注意を
~ その保険、必要ですか? ~
気付かないうちに補償が重複してしまうことは、複数の保険に加入していると起こり得る話です。そこで、補償の重複を防ぐためにチェックすべきポイントを伺ってきました。
▼目次
1.日常生活に潜む賠償リスク
2.補償の重複、ありませんか
3.活用しよう保険のセカンドオピニオン
1.日常生活に潜む賠償リスク
日常生活には様々な賠償リスクが潜んでいます。
ペットが第三者に怪我をさせた。お店で商品を壊してしまった。自転車で歩行者に損害を与えてしまった。あるいは、認知症の家族が路線に立ち入り、電車の運行を不能にさせてしまった。
他にも、日々の暮らしの中には賠償責任を問われるシーンはたくさんあります。そして、こうした賠償責任を負った場合の補償が「賠償責任保険」です。
賠償責任保険?そんなもの、入ってないかも……。
でも慌てないでください。賠償責任保険はたいてい特約でカバーされています。その名称は保険会社により様々ですが、まずは契約内容をご確認ください。
ただ、仮に賠償責任保険が契約内容に含まれていたからといって、そこで終わらないでください。賠償責任保険には、見落としがちな注意点があります。
2.補償の重複、ありませんか
先ほどお話したように、賠償責任保険は特約でカバーされているケースが少なくありません。そして、各社この特約は安いのに補償が手厚い傾向にあり、そのため知らず知らずのうちに補償を重複させている人が多くいます。
賠償責任保険では、補償が重複していた場合、実損分しか補償されません(生命保険は内容が重複していても保障されます)。ですから、補償の重複は非常に無駄な支払いとなるため、すぐに見直すべきポイントと言えます。
3.活用しよう保険のセカンドオピニオン
補償の重複を避けるため、複数の契約のうちの一部の契約を解約することになった場合、必要な他の補償がなくなる可能性があります。ですから、契約を解約する際には、他の契約内容を十分に確認し、補償内容が不足することのないよう慎重に検討しましょう。
ただ、保険の仕組みは非常に複雑です。不安がある方は契約する保険会社にお訊ねしましょう。
あるいは、最近では「保険のセカンドオピニオン」を実施している会社も多くあります。第三者と考えてみるのもいいかもしれませんね。
- 取材協力 -
株式会社 アクセス保険
後藤 美恵 氏
住所:塩尻市広丘吉田785-5 オギウエビル 1階
TEL:0263-87-0420