建屋に害虫・害獣がいないか分かる簡単チェックポイント
寒さが増すと、外出するより家にいる時間が増えるものです。ですから、家の中の環境は一年で最も安全でなければいけません。長野住宅環境の相坂さんは、害虫・害獣の専門家です。この冬確認すべき「我が家のチェックポイント」について伺ってきました。
あなたの知らない害虫・害獣の世界
▼目次
1.人気がない所は要注意
2.天井裏は要チェック
3.天井裏からの健康被害
4.違和感を覚えたら専門家へ
1.人気がない所は要注意
子供が独立して実家を出て行き、使用しない部屋がある。あるいは二階はほぼ使わなくなった。そんなご家庭は要注意です。害虫・害獣は人気がないところを好みます。
「子供の代わりに住みつかれた。」
そんな話はよく聞きます。
使わない部屋でもこまめに掃除し、日頃から風通しをよくしておきましょう。
2.天井裏は要チェック
天井裏も要チェックです。しかし、いきなり天井裏に入る必要はありません。もし害虫・害獣がいれば、必ずどこかに糞尿の形跡があり、たいていは天井にシミができています。あるいは、ネズミがいれば壁や敷居に黒い線「ラットサイン」が残っています。
ただ、天井のシミやラットサインを発見しても、感染症にかかる恐れもありますので、素手では絶対に触らないでください。清掃するなら必ず、手袋やマスクを装着しましょう。
3.天井裏からの健康被害
天井裏が糞尿で汚れている。そう聞くと、害虫・害獣被害は結局「汚いだけ」と思われがちですが、それは大きな間違いです。例えば、天井裏にネズミやハクビシンの糞尿があったとします。もしそれらがウィルスに汚染されていて、エアロゾル化(大気に紛れて微粒子化)すれば、病原菌を含む空気は天井裏から生活空間に流れ込み、様々なウィルスへの空気感染を引き起こします。
実は、害虫・害獣被害で最も恐ろしいのは、こうした健康被害の問題です。私たちはつい忘れがちですが、歴史上、悲惨な感染症は大抵がネズミなどの糞尿が媒介となっています。害虫・害獣が天井裏にいる。それは本当に深刻な問題なのです。
4.違和感を覚えたら専門家へ
ネズミをはじめ、害虫・害獣の駆除は簡単ではありません。また、清掃や消毒も徹底的に行う必要があり、意外と重労働な上、正確な知識も求められます。ですから、もし違和感を覚えたら、私たちのような専門家に依頼することをお勧めします。ただ、まずは確認が大切です。安心して冬を越すためにも、ぜひ家の中を見回ってください。安全さえ確認できたら、きっとこたつで食べるみかんもより美味しくなるはずでから!
それでも、不安だったり、分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。
- 取材協力 -
長野住宅環境有限会社
代表取締役
相阪 国広 氏
住所:長野県長野市川中島町御厨1387-3
電話:026-214-9002