介護サービス利用の流れ (後編)【介護保険とはvol.03】

  1. 介護

介護サービス利用の流れ (後編)

〜 認定を受けた後の、 介護サービス利用の流れ について解説します〜
 
前回は介護認定を受けるまでの流れを小林さんに解説していただきました。今回はその続き、「介護サービスの利用の流れ③」です。認定を受けた後、実際に介護サービスを受けるまでのお話です。

介護サービスを受けるまで

◇ ケアマネージャーを探す

要介護度が認定されたら、まずはケアマネージャーを探します。ケアマネージャーは正式には「介護支援専門員」と言いますが、本誌では以降は「ケアマネ」と表記します。ケアマネの重要な役割の一つに「ケアプランの作成」があります。ケアプランは介護サービスの「計画書」です。これは非常に重要です。要介護者の目標やニーズが不明瞭では、サービスが受けられないからです。

ケアプラン計画書

◇ ケアマネと契約する

ケアプランを作成できるのは、ケアマネまたは要介護者のご家族です。ただ、ケアプランの作成は非常に煩雑なので、介護の良き相談相手であるケアマネにお願いした方が良いでしょう。ちなみに、ケアマネとの契約料・ケアプラン作成料は、介護保険から出ているので自己負担は0円です。ケアマネは「居宅介護支援事業所」にいます。地域の市町村役場に問い合わせてください。

介護相談

◇ サービス事業所と契約する

ケアプランができたら、実際にサービスを受ける事業所(デイサービスや訪問介護など)との契約がも必要になります。尚、サービス事業所はご自身で選ぶことが原則です。事業所によっては体験利用などもできますので、活用しましょう。サービス事業所と契約を締結したら、サービスが開始されます。ケアプランの見直し、変更はいつでも可能です。ひとりで悩んだり、遠慮したりせず、ケアマネに何でも相談しましょう。

介護サービス利用の流れ

以上、全3回にわたって解説してきましたが、介護保険は介護を必要とされる方のための制度です。読者の皆様の大切なご両親、またはお爺様お婆様がより良い生活が送れるよう、是非これからも一緒に介護について学んでいきましょう。

 
- 取材協力 -
株式会社 想礼優(ソレイユ)
代表取締役 小林 匡善 氏
ホームページ:https://www5.hp-ez.com/hp/soleil-co/

 
このエントリーをはてなブックマークに追加

 
タイトルをクリックすると、関連記事をお楽しみいただけます>
前話 介護保険サービス利用の際に、必要となる手続きと注意点
次話 2025年問題、これからの介護が進むべき道は
 
① 介護保険の仕組み
② 水分補給で健康障害を予防しよう
③ 介護保険法改正で介護保険はこんなに変わる
④ 新介護保険制度を問う ~また介護保険制度が変わります~
⑤ 冬に気をつけたい脳卒中
⑥ 介護離職ゼロに向けて
⑦ 関心急増「お泊まりデイ」
⑧ いざ、という時に慌てないために、今から介護制度について学んでおこう
⑨ 介護保険サービス利用の際に、必要となる手続きと注意点

 

 
※連載小説「幸せのコンパス」絶賛公開中。第1話は、こちらから
日向穂志が持つコンパスは、北ではなく、幸せが潜む方角を教えてくれる謎のコンパス。彼はどこでそのコンパスを手に入れたのか。そして、なぜ妻・月子と不仲なのか。フリーペーパー「コンパス」で大人気の連載小説「幸せのコンパス」をお楽しみください。

 
■ フリーペーパー「コンパス」設置場所の検索は、こちらをクリック

 
■定期配本のお知らせ
コンパスは発刊が 3月 / 6月 / 9月 / 12月の末日、季刊誌です。上記にて無料で配布しております。しかし、場所によっては入手しづらいこともあり、コンパスは多数の読者様のご要望にお応えし、定期配本を始めました。配送料 2,000円/年 にて4回お届けします。
 
定期配本のお申し込みは、コンパス編集部 0263-87-1798 までお電話いただくかお問合せからご連絡ください。

 

骨壺

「土に還る骨壺」気になる方は、こちらをクリック

 

 

本、出しました。

当サイトで最も高い閲覧数を誇る「今昔」。
それをさらに掘り下げ、書き下ろしました。

今すぐチェック

関連記事

在宅介護者の高齢化がもたらす社会問題とは

在宅介護世帯の半数以上が老老介護の今、経済的不安から「共倒れ」「虐待」「殺人」「心中」といった事件が発生している一方、老老介護の生活を送りながらも笑顔で暮らしている方は大…

老人ホームの探し方

自分に合った「ライフプラン」を相談した上で、どのような介護を受けていくか決めた方が、今後の生活をより豊かにできると思いませんか。そこで今回は、 老人ホームの探し方 につい…

冬に気をつけたい 脳卒中 ~ 介護のささえ ~

気温が下がると血管が収縮して血圧が上がるため、冬は脳卒中患者が増える傾向にあります。脳卒中は大きく分けて、脳の血管が詰まる「脳梗塞」と脳の血管が切れる「脳出血」があります…

介護施設と新しい生活様式

長期間にわたって感染拡大を防ぐための対策を、これまで以上に日常生活に定着させ、持続させるための「新しい生活様式」。介護の現場ではどのように実践されているのでしょう。…