【vol.46_取材後記】世界情勢を学ぶ必要性(株式会社クリーンサービス)

  1. コラム

クリーンサービスの上條社長は、私が最も尊敬する読書家の一人です。ほぼ毎回、お邪魔するたびに面白い本を教えていただいています。今回ご紹介いただいたのは、渡辺惣樹著『誰が第二次世界大戦を起こしたのか』という一冊。

誰が第二次世界大戦を起こしたのか(著・渡辺惣樹)概要

一般的な歴史観では、第二次世界大戦はヒトラー率いるナチス・ドイツの侵略、あるいは日本の真珠湾攻撃から始まったと語られます。しかし、この本ではアメリカ第31代大統領ハーバート・フーバーが残した『裏切られた自由』をもとに、ルーズベルト政権の外交や戦争へのかかわりを検証し、「戦争の拡大はアメリカ自身が選んだ道でもあったのではないか」と問いかけています。

時は世界恐慌のあと。各国は自国の経済を守るため関税を引き上げ、貿易相手を選び、世界はブロック経済に分断されました。その結果、資源や市場から締め出された国が不満を募らせ、軍事行動に踏み切った。

つまり、第二次世界大戦を生んだ背景には「ブロック経済」と「自国第一主義」がありました。

そして現代。トランプ前大統領は「アメリカを守る」と掲げて関税を引き上げ、日本でも「〇〇ファースト」という言葉が当たり前のように使われています。歴史は異なる形で、しかし同じ論理で繰り返されているのではないか。私たちは今、戦争にまっしぐらに向かっているのではないか。

そう思えてならない……上條社長はこの本を読んで、さらに危機感を強めていらっしゃいました。

地域に根ざした中小企業が、世界を知っておくべき理由

もちろん、上條社長はやみくもに人を不安にさせる方ではありません。むしろ、そうならないためにこそ学び、考え、備えることを大切にしています。

例えば、上條社長は定期的に、自社の社員にレポート提出を課しています。テーマは世界経済や選挙の意義など多岐にわたり、私も何度か参加しています。

社内では「そんなレポートを書くより、自社の強みや弱みを話し合い、成長戦略を練るほうが有益ではないか」という声もあるそうです。しかし、上條社長は「それも確かに一理ある」と認めたうえで、こう続けます。

「当社のような地域に根ざした中小企業でも、世界の動きは無視できない。
トランプ大統領のたった一言が、身近な生活に影響しているのは周知の事実。
だからこそ、世界経済や選挙について学ぶ時間は、会社を強くするための投資になる」

この言葉に、私は深くうなずきました。

会社の成長戦略を考えることと、世界を見る目を養うことは、対立するものではなく、両輪。

私ももっと見識を広めなければと、つくづく思った次第です。


遺品整理や片付けは、クリーンサービスへ

さて、そんなクリーンサービスは、地域に根ざした暮らしのパートナーとして、日々の「片づけの困りごと」に幅広く対応しています。

不要になったタンスやベッドなどの大型家具、オートバイ・自転車といった重量物、エアコン・洗濯機・テレビなど家電リサイクル法対象品、引っ越しなどで出る大量のごみままで、しっかり回収してくれます。

さらに、遺品整理や故人のお部屋の片づけも、まごころを込めてサポート。ご家族の意向を丁寧に伺い、作業内容をご説明・ご提案し、納得いただけるサービスが受けられるはずです。

詳しくはお電話でお問い合わせください。

株式会社クリーンサービス
📞 0263-87-1519

【住所】松本市市場1-66
【web】https://www.cleanservice.jp/

本、出しました。

当サイトで最も高い閲覧数を誇る「今昔」。
それをさらに掘り下げ、書き下ろしました。

今すぐチェック

関連記事

特集【米想道(こめそうどう)】EH酒造

安曇野市唯一の酒蔵、米騒動にアイガモ農法。 令和の米騒動の真っ只中でも、酔園蔵元EH酒造は変わらない。純米吟醸「逢醸(あいがも)」の原料となる酒米を、今年も例年…

5+6+7=18 乗り越えられない壁はない

5+6+7=18 この意味をご存知ですか。とある小学校の教師が子供向けに作った新型コロナに関する標語です。これを見て、苦しい時だからこそ、楽しむことが大切だと考えさせられ…