介護業界から「 虐待 」を追放するには ~ 介護のささえ ~

  1. 介護

介護業界から「 虐待 」を追放するには

~ 介護のささえ ~

虐待


『老人ホームの入居男性が溺死元職員を殺人容疑で逮捕』
『障害者施設で 歳入居者が死亡』
『障害者施設の元職員の女性被告(25)らが、障害者支援施設にて知的障害のある男性に暴行』
 
悲しい話ですが、こうした虐待の事件が後を絶ちません。ただ、これらは「虐待」の中でも、いわゆる「身体的虐待」です。虐待は叩いたりつねったり、直接高齢者の身体にダメージを与えるものだけではありません。介護が必要な方に十分な介護を行わず放置する「ネグレクト」も虐待です。他にも、言葉で人格を傷つける「心理的虐待」、年金や預貯金を勝手に使いこむ、あるいは金品をだまし取る「金銭的虐待」、抵抗の出来ない高齢者の体を必要以上に触ったり、排泄の失敗などを責めて裸で放置するなどの「性的虐待」など、虐待には様々なものがあります。しかし、断言できますが、こうした虐待は予防が可能です。そして、その方法はいくつもありますが、弊社ではまず「虐待は言葉づかいから」を合言葉に取り組んでいます。言葉づかいと言っても、それは単純に「です・ます」調で丁寧に話すことではありません。例えば「○○です!」「△△してください!」と語尾を強めたり怒鳴ったりしていては、少しも温かみがありませんよね。大切なのは「どんなコトバを使うか」ではなく、「その話し方で相手にどう伝わるかをイメージする」ことです。イライラした気持ちで発する言葉は、どんなに丁寧言葉を使ってもわかります。ですから、私たちはスタッフ同士で「どんな風に話しているか」を確認し合って、虐待を未然に防ぐ取り組みをしています。
 
虐待は良くないことですが、「悪い」と即結論づけてしまっては何の解決にもつながりません。
もし介護に追われてイライラしてしまったり、「もしかして、これは虐待では?」とご心配になる方がいらっしゃいましたら、最寄りの介護施設やケアマネージャーに相談し、上手に介護サービスを使うのも「虐待の予防」に繋がるかもしれません。

 
- 取材協力 -
株式会社 想礼優(ソレイユ)
代表取締役 小林 匡善 氏
ホームページ:https://www5.hp-ez.com/hp/soleil-co/

 
このエントリーをはてなブックマークに追加

 
タイトルをクリックすると、関連記事をお楽しみいただけます>
前話 介護保険の負担増!?今後の対策を考える。
次話 「看取り」について考える
 
① 介護保険の仕組み
② 水分補給で健康障害を予防しよう
③ 介護保険法改正で介護保険はこんなに変わる
④ 新介護保険制度を問う ~また介護保険制度が変わります~
⑤ 冬に気をつけたい脳卒中
⑥ 介護離職ゼロに向けて
⑦ 関心急増「お泊まりデイ」
⑧ いざ、という時に慌てないために、今から介護制度について学んでおこう
⑨ 介護保険サービス利用の際に、必要となる手続きと注意点
⑩ 介護認定を受けた後の、介護サービス利用の流れについて
⑪ 2025年問題、これからの介護が進むべき道は
⑫ 認知症社会へ向けた対策と理解

 

 
※連載小説「幸せのコンパス」絶賛公開中。第1話は、こちらから
日向穂志が持つコンパスは、北ではなく、幸せが潜む方角を教えてくれる謎のコンパス。彼はどこでそのコンパスを手に入れたのか。そして、なぜ妻・月子と不仲なのか。フリーペーパー「コンパス」で大人気の連載小説「幸せのコンパス」をお楽しみください。

 
■ フリーペーパー「コンパス」設置場所の検索は、こちらをクリック

 
■定期配本のお知らせ
コンパスは発刊が 3月 / 6月 / 9月 / 12月の末日、季刊誌です。上記にて無料で配布しております。しかし、場所によっては入手しづらいこともあり、コンパスは多数の読者様のご要望にお応えし、定期配本を始めました。配送料 2,000円/年 にて4回お届けします。
 
定期配本のお申し込みは、コンパス編集部 0263-87-1798 までお電話いただくかお問合せからご連絡ください。

 

骨壺

「土に還る骨壺」気になる方は、こちらをクリック

 

 

本、出しました。

当サイトで最も高い閲覧数を誇る「今昔」。
それをさらに掘り下げ、書き下ろしました。

今すぐチェック

関連記事