【認知症予防】介護施設管理者に質問
物忘れ?認知症?その判断基準と具体的な認知症予防
認知症予防 は、65歳以上の四人に一人が認知症あるいはその予備軍と言われている今の日本において、とても重要な課題の一つです。認知症に効果的な対策とは。今からできる予防法とは。介護施設管理社の大久保さん(NPO法人 介護福祉センター・アイ 代表・理事長)に、認知症予防についてのアドバイスをもらってきました。
▼目次
1.単なる物忘れ?それとも認知症?その判断の目安
2.具体的な認知症予防の取り組みについて
3.家族・地域で取り組めることとは
1.単なる物忘れ?それとも認知症?その判断の目安は何でしょう。
日常生活で、次のような支障がでてきたら注意が必要です。
①外出したら帰宅できなくなる。
②季節感がわからなくなる。
③薬の管理ができなくなる。
④お金、特に小銭の計算ができなくなる。
これらはあくまで一例ですが、思い当たる節がある、または不安な方は、一度「物忘れ外来」のある医療機関に相談してみてください。
※全国物忘れ外来一覧はこちら
http://www.alzheimer.or.jp/?page_id=2825
2.具体的な認知症予防の取り組みを教えてください。
認知症予防財団というところが、認知症予防10か条を発表しています。その中に、「歩こうよ 手足動かし 脳刺激」があります。
一般的に、脳の活性化が図れる「歩く」ことは、認知症予防に効果的な取り組みだと言われています。
3.家族・地域で取り組めることは何でしょう。
福祉の原点は、地域の仲間づくりです。そして、認知症予防にも仲間づくりは重要です。仲間と話したり笑ったりして、楽しく過ごす。それだけでも、脳の活性化は図れるのです。
それに、認知症の予防には認知症になりにくい生活習慣を長く続けることが大切なのですが、仲間がいれば色々長続きできますし、何より助け合うことができます。
地域の仲間を増やし、人と接する機会を増やす。それこそが、家族・地域で取り組める認知症予防、ひいては社会福祉だと思います。
ー 取材協力 ー
NPO法人 介護福祉センター・アイ
理事長 大久保 泰誉 氏