松本アルプスライオンズクラブ【54期会長 上松伸】ヘレンケラーに憧れて

  1. コラム

松本アルプスライオンズクラブ【54期会長 上松伸】
私がライオンズクラブで活動する訳

松本アルプスライオンズクラブは社会奉仕団体「ライオンズクラブ国際協会」に所属し、集団のチームワークで奉仕活動に取り組む友好団体です。

ライオンズクラブのモットーは「We Serve」。日本語に訳せば「我々は奉仕する」です。
「We(我々)」という主語に象徴されるように、独力ではなく集団の力で、経済力のみならず知恵と労力をもって奉仕するクラブです。世界中におよそ4万4千ほどのクラブがあり、「松本アルプスライオンズクラブ」はその一つで、上松伸さんは当該クラブの第54期会長です。

上松さんはメットライフ生命保険株式会社 カスタマーセントリシティ・マイスターとして働く一方で、なぜ奉仕活動にも取り組むのか。
そして、どんな意義を感じて活動に取り組んでいるのか。

直接お伺いしてきました。

【2018年冬号 巻頭特集】 あったまる話
ヘレン・ケラーに憧れて

▼目次
1.ヘレンケラーと私
2.ライオンズクラブ特有の儀礼「ライオンズ・ローア」の起源
3.献血・献眼・献腎の、三献へのご協力のお願い

あったまる話②

1.ヘレンケラーと私

今でも鮮明に覚えています。小学四年生の時です。私はテレビで初めて「ヘレン・ケラー」を知りました。あの、何事にも果敢に挑戦する彼女の姿は本当に衝撃的で、私はすぐに彼女の伝記を購入すると、何度も何度も読み返したものでした。

それから数年後、社会人になった私は松本アルプスライオンズクラブに入会しました。自己成長の場を求め、奉仕活動を通して社会に貢献したかったからです。駅前でティッシュを配りながら献血を呼びかけたり、仕事の傍ら様々な奉仕活動に取り組みました。が、そんなある時のことです。私は偶然、ライオンズクラブがヘレン・ケラーと深く関わっていることを知ります。私たちは会合などの折に士気を高めるため「ウォー!」と咆哮をあげる儀礼「ライオンズ・ローア」を行うのですが、その由来がヘレン・ケラーにあることを知ったのです。

2.ライオンズクラブ特有の儀礼「ライオンズ・ローア」の起源

1925年、アメリカ・オハイオ州で開催された第9回ライオンズクラブ国際大会の記念講演でのことです。招待されたヘレン・ケラーは全世界から集まったライオンズメンバーに向かい、秘書サリバンの手話通訳を通じ、次のような声なき声をあげました。

「私のような不幸な人間が二度とこの世に現れないよう、皆さまのお力によって失明の予防と盲人の援護をお願いしたいのです。あなたのランプの灯を少し高く掲げてください。見えない人々の行く手を照らすため!ライオンズよ、闇を切り開く盲人の騎士となれ!」

その瞬間、満場のライオンたちは思わず総立ちになり「ウォー!」と叫びました。それはまさに「よし、受けて立つぞ」という決意の現れでした。実際、それ以降のライオンズクラブは、盲人厚生に尽力します。白い杖を世界に普及させ、盲導犬育成訓練を支援し、アイバンクを各地に設置します。

ウォー!

期せずして放たれたこの雄叫びこそ、ライオンズクラブ特有の儀礼「ライオンズ・ローア」の起源だったのです。

3.献血・献眼・献腎の、三献へのご協力のお願い

私はこの話を聞いたとき、少年時代に読んだヘレン・ケラーの本を思い出しました。と同時に、ライオンズクラブの一員であることを誇りに思い、奉仕の喜びを再認しました。もっと自分にできることはないだろうか。そう真剣に考えましたし、松本アルプスライオンズクラブ会長を拝命してからは、さらにその想いは強くなりました。が、仕事もあり、家庭もあり、一日が24時間しかない以上、休日を返上しても全てをこなせないことがあります。正直、めげる時もあります。それでも、ヘレン・ケラーはこんな言葉を残しています。

「自分でこんな人間だと思ってしまえば、それだけの人間にしかなれないのです」

私にはもっとできることがあります。ライオンズクラブにも無限の可能性があります。そして、皆さまの善意も無限大です。そこでお願いがございます。どうか皆さまのお心で、献血・献眼・献腎の三献へご協力いただけないでしょうか。皆さまの善意により、病気や怪我で苦しむ人たちを救っていただけないでしょうか。

私たちはこれからも、創造力あふれる地域貢献活動に励みます。一緒に、超寿な長寿国・信州を築きましょう!

松本アルプスライオンズクラブ
第54期 会長
上松 伸
https://www.alpslions.jp/

本、出しました。

当サイトで最も高い閲覧数を誇る「今昔」。
それをさらに掘り下げ、書き下ろしました。

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