あったまる話③ ~ 少しほっこりしませんか ~

【2018年冬号 巻頭特集】 あったまる話

今年も寒い冬がやってきました。そこで、皆さんに心温まるお話をお届けします。今回は、社会医療法人財団 慈泉会 理事長・相澤病院 最高経営責任者である相澤孝夫様、松本アルプスライオンズクラブ 題54期会長 上松伸様、有限会社 寿昇運 代表取締役社長 赤羽昇様、長野グリーンシティライオンズクラブ 第5期会長 五明久昇様からお話を伺ってきました。

 
あったまる話③

【 あったまる話③ 】
「ありがとう」の輪が、もっと広がりますように。

私が運送会社を起こしたのは、長野オリンピックが開催された平成10年のことです。それまでは職人として働いていたのですが、「もっと稼ぎたい」と思い起業しました。あの頃の私はお金が最優先でした。しかし、そんなある年の大晦日のことです。年末の納品を終えた私を、取引先のお豆腐屋の社長が待っていました。そして、こう言ってお年玉袋を差し出してくれました。
 
「いつもありがとう」
 
たった一言だけでしたが、本当に嬉しい言葉でした。お客様から感謝される。それがこんなに幸せなことだとは思いませんでした。そして、私は気づきました。それまではお金が第一でしたが、仕事の本質は他にある。感謝を伝え合うことこそ仕事なのだ、と。ただ、その頃の私には、すでに直接返せない恩や、返しきれない恩がたくさんありました。ですから、私は「恩送り」を始めました。恩送りとは、誰かから受けた恩をその人に返すのではなく、別の誰かに送ることです。私はまず、一番身近にいる社員への恩送りに取り組みました。すると嬉しいことにこの恩送りは、社内ですぐに浸透しました。ある時のことです。社員が私に言いました。
 
「社長!<ありがとう>と言われるのは気持ちいいですね!」
 
聞けば、その社員がトラックで信号待ちをしていた時のことです。お爺さんが路上にて軽トラックに冷蔵庫を積もうとしていたそうです。しかし、冷蔵庫はあまりに重たかったのでしょう。とても難儀していたそうで、だから、知らないお爺さんだったけど自分が駆け寄って手伝ってあげた、と言うのです。
 
また、ある時にはこんな話も持ち上がりました。
 
「先日、道路でうずくまっているお婆ちゃんを見かけた。駆け寄ったら熱中症のようだったから、応急処置をして救急車を呼んだ」
 
すると、こんな意見が飛び出しました。
 
「街中をこまごま走り回っている私たちだからこそ、できることがあると思う」
 
それがきっかけで取り組み始めたのが「AED搭載トラック」です。当社の一部のトラックには、AEDボックスが取り付けられています。誰もが自由に使えるよう鍵はかけていません。一方で、私たち自身はAEDが正しく使えるよう、当社全社員、救急救命講習受講済みです。もちろん、AEDは使う機会がないのが一番です。しかし、もし皆さんが誰かの万が一に遭遇したなら、そして、もしそこに当社のトラックが近くにあったなら(目印は当社ロゴ「寿くん」です)、ぜひAEDを使って命を救ってあげてください。
 
運送会社は、物流により人と人をつなぐ企業です。そして、人と人をつなぐのは、いつでも感謝の気持ちだと私たちは確信しています。
 
「ありがとう」の輪が、もっと信州に広がりますように。
 
そのためにも、私たちはこれからも、私たちだからこそできることに積極的に取り組んでいきます。

 
有限会社 寿昇運
代表取締役社長
赤羽 昇
http://www.shinshu-kotobuki.jp//

 
あったまる話① 困っている人のために、愚直にまっすぐ。
あったまる話② ヘレン・ケラーのように。
あったまる話④ 自分たちも参加して楽しむ、という奉仕。

 
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