土用の丑の日【2019年は5回】冬が旬のうなぎを夏に食べる訳

  1. 暮らし

土用の丑の日が生まれたのは、うなぎの旬が冬だから。
実は、昔は夏にうなぎを食べる習慣はありませんでした

うなぎの旬は冬です。だから、昔は夏にうなぎを食べる人は少数でした。では、なぜ現代では「うなぎと言えば夏」なのでしょう。実は、そこにはあまり知られていない「うなぎ」の秘密と歴史が隠れていました。

▼目次
1.土用の丑の日はこうして生まれた
2.うなぎの旬は夏ではない
3.年に数回ある「土用の丑の日」
4.美容と健康にも

うなぎ

1.土用の丑の日はこうして生まれた

「うなぎ」と言えば土用の丑の日。夏の土用の丑の日になると、多くの方がうなぎを食べたくなることでしょう。しかし、この風習は江戸時代、とある売れないうなぎ屋を助けるため、平賀源内という発明家が発案したといわれています。当時は「丑の日にちなんで〝う〟から始まる食べ物を食べると夏負けしない」という風習がありました。そこで、平賀源内はうなぎ屋に「土用の丑の日」との張り紙を玄関にさせたのです。この広告戦略は効果てきめんでした。そのうなぎ屋は瞬く間に大繁盛。そして、この話は日本中に広まって、夏の土用の丑の日にはうなぎを食べるのが定番化し今に至ります。

2.うなぎの旬は夏ではない

ところで、この「土用の丑の日」のおかげで、うなぎの旬は夏だと思っている方が多くいますが、それは誤りです。実は、うなぎの旬は冬です。ですから、江戸時代において夏にうなぎが売れないのは当然で、当時はうなぎは秋冬に最も食べられていました。また、土用の丑の日は、夏に限ってのことではありません。春夏秋冬にそれぞれ存在します。

3.年に数回ある「土用の丑の日」

2018年の冬の土用の丑の日は、1月21日と2月2日、春の土用の丑の日は4月27日、夏の土用の丑の日は7月20日と8月1日、秋の土用の丑の日は10月24日と11月5日です。

【2019年の土用の丑の日】
1月28日、4月22日、5月4日、7月27日、10月31日

【2020年の土用の丑の日】
1月23日、4月16日、4月28日、7月21日、8月2日、10月25日、11月6日

4.美容と健康にも

「うなぎ」と聞くと、どうしても滋養強壮をイメージしがちですが、実は美容と健康の面でも嬉しい効果が期待されています。その中でも、今回特筆したいのは「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEです。厚生労働書は「ビタミンEは抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素」と紹介していますが、うなぎにはこのビタミンEが豊富に含まれています。いかがでしょう。うなぎは夏の風物詩かもしれませんが、旬は冬です。この冬をうなぎで乗り切れば、来春からの人生はうなぎ上りになるかもしれませんよ!

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